『これはいつかのあなたとわたし』燃え殻
日常と非日常の忘れられない/忘れかけたことを綴り、あるあると哀愁に満ち満ちた随想。「原稿、泣きながら拝んで読みました」と持ち上げながら必ず直しを命じる編集者。BE:FIRSTのLEOさんが涙ながらに語った決意、初ラブホでの醜態.....
『一勝九敗』柳井正
内気な息子が家業の紳士服店を継ぎ、ユニクロを世界的企業へ育てるまで。柳井正が、株式上場や急成長の裏にあった数々の失敗を率直に語る。九敗を糧に一勝をつかむ——挑戦と修正を繰り返す経営哲学を惜しみなく公開する自伝。
『引き出しに夕方をしまっておいた』ハン・ガン
ハン・ガンが20年余りにわたり書き続けてきた60篇を収めた詩集。繊細さだけでなく強さを持つ言葉たち。詩を書くことで、心身のバランスや問いを直視し続ける力を回復していく。
『それでも日々はつづくから』燃え殻
まーまー好きな人と号泣しながら観た、まーまーな映画。観客6名のトークイベント。疲れると無性に顔を見たくなる友人。「好きな男ができた」と3回ふられた彼女からの最後の電話。明日からつづく日々も案外悪くないと思える、じんわりと効く栄養ドリンクのようなエッセイ集。
『五重塔』幸田露伴
技量はありながらも小才の利かぬ性格ゆえに,「のっそり」とあだ名で呼ばれる大工十兵衛.その十兵衛が,義理も人情も捨てて,谷中感応寺の五重塔建立に一身を捧げる.エゴイズムや作為を超えた魔性のものに憑かれ,翻弄される職人の姿を,求心的な文体で浮き彫りにする文豪露伴

『実存主義ってなに?』うしP
「実存は本質に先立つ」――言葉は聞くけれど、実存主義とは結局なんなのか。神や決まった役割に頼れない時代に、自分の生き方を自分で選び取るとはどういうことか。難解に思われがちな思想を、その根っこからかみくだいて案内する。「どの主義で生きるか」を考えるための、はじめの一歩。
『私の孤独な日曜日』月と文社
20代から50代まで、事務職・バリスタ・書店店長・ひとり出版社経営者など17人が綴る、ひとりで過ごす休日のアンソロジー。誰かの「映えない」休日の裏にあるさまざまな孤独に触れることで、あなた自身の平凡な休日も、不思議と味わい深く感じられるかもしれません。
『我らが隣人の犯罪』宮部みゆき
僕は三田村誠。中学1年。父と母そして妹の智子の4人家族だ。僕たちは念願のタウンハウスに引越したのだが、隣家の女性が室内で飼っているスピッツ・ミリーの鳴き声に終日悩まされることになった。僕と智子は、家によく遊びに来る毅彦おじさんと組み、ミリーを“誘拐"したのだが…。
『極楽征夷大将軍』垣根涼介
やる気なし、使命感なし、執着なし。なぜ足利尊氏は天下を獲れたのか。弟・直義や重臣・高師直が支え振り回される中、意志を欠いた男が権力の頂点へ登りつめる。謎多き初代将軍を描く、垣根涼介の直木賞受賞歴史群像劇。
『「まぁ、いっか。」と心がラクになる東洋哲学』富増 章成
老子「何もせず、ありのままでいい」 孫子「戦ったら、その時点で負け」 釈迦「本当の自分なんてあるわけない」 龍樹「すべての悩みは、存在しない」 空海「欲があっても、別にいい」 親鸞「こだわりを捨てて、謙虚に生きる」
『それでもなぜ、トランプは支持されるのか』会田弘継
多くの訴追を抱えてなお圧倒的支持を集めるトランプ。その背景には建国以来の保守思想と、格差を生む不平等の構造があるとアメリカ・ウォッチャーの第一人者が読み解く。
『夏物語』川上未映子
大阪の下町で生まれ小説家を目指し上京した夏子。38歳の頃、自分の子どもに会いたいと思い始める。子どもを産むこと、持つことへの周囲の様々な声。そんな中、精子提供で生まれ、本当の父を探す逢沢と出会い心を寄せていく....
『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎
首相暗殺の犯人に仕立て上げられた青年・青柳雅春。巨大な陰謀に包囲され、孤独な逃走を続ける。運命の鍵はビートルズのメロディと古い記憶。友情と信頼が光る、伊坂幸太郎のスリル炸裂の超弩級エンタメ巨編。
『近代日本の政治家』岡義武
伊藤博文、大隈重信、原敬、犬養毅、西園寺公望。五人それぞれの性格に焦点を当て、リーダーシップの特色を描く。日本近代史の見取り図にも位置づけた秀逸な伝記的エッセイ。
『旅ドロップ』江國香織
考えてみれば贅沢で無謀な旅だった。帰る日も決めず(お金の続く限りいようと思っていた)、泊る場所も決めず(いきあたりばったりの旅こそ私たちの憧れだった)、言葉もできず、でもともかく可能な限りいろいろな乗り物に乗り、可能な限り遠まわりをして、アフリカ大陸に行こうとしていた。
『私のウォルマート商法』サム・ウォルトン
売上高世界一の小売業ウォルマートを一代で築いたサム・ウォルトンの自伝。徹底したケチ精神、比類なきアイデア、顧客と従業員への思い——田舎町の商人が巨大企業を生んだ理念とノウハウを、身近なエピソードで綴った自伝。
『思考の整理学』外山滋比古
自分の頭で考え、アイディアを軽やかに離陸させ、思考をのびのびと飛行させる方法とは? 「東大・京大で1番読まれた本」として知られ、刊行以来40年以上読み継がれる〈知のバイブル〉
『きみに冷笑は似合わない。』山田尚史
今のSNS社会では、他者の目線にさらされ続け、夢や目標を口にしただけで冷笑される――そんな窮屈さを覚える人が多いかもしれない。そんな中で本書は、斜に構えるのはもう終わりにしようと呼びかけている。夢はバカにされるもの、失敗すればたたかれるもの…そんな“冷笑ムード”を払拭し、堂々と自分の夢を追えばいいと背中を押してくれる一冊だ。
安野貴博(政治家/SF小説家)『家族シネマ』柳美里
失われた家を求め、映画出演を決めた家族を描いた「家族シネマ」、同棲中の部屋を飛び出した登校拒否の過去を持つ女を描いた「真夏」、転校生といじめを題材にした「潮合い」──心に傷を負った人間が強く生きようとする姿を描き、家族が価値あるものかを現代に問う名作。
『タテ社会の人間関係』中根千枝
「ウチの者」と「ヨソ者」、派閥メカニズム、日本型リーダーの条件……ビジネスパーソン必読、これを読まずに組織は語れない。 なぜ日本人は上下の順番のつながりを気にするのか? なぜ日本人は資格(職業など)よりも場(会社など)の共有を重視するのか?――
『文化人類学の思考法』松村 圭一郎/中川 理/石井 美保
文化人類学は「これまでのあたりまえ」の外へと出ていくための「思考のギア(装備)」だ。本書はその最先端の道具が一式詰まった心強い「道具箱」だ。こんなに「使える」本は滅多にない。ビジネスマンからクリエイター、学生まで、下手な実用書を買うくらいなら、これを常備しておくことをおすすめする
『流浪の月』凪良ゆう
居場所を失った少女に手を差し伸べたのは文だった。十五年の時を経て再会した二人が願うのは、誰もが認めないだろう関係。周囲の善意を打ち捨てても共にありたい。2020年本屋大賞受賞、息をのむ傑作。
『適切な世界の適切ならざる私』文月悠光
十代の身体の痛々しいまでの揺らぎを、ことばの色彩で柔らかにうつしとる。16歳で現代詩手帖賞を受賞した詩人が紡ぎあげる、鮮やかな流れ―待望の第1詩集。
『クリティカル・ワード デザイン理論』水野大二郎
気候変動やパンデミック、多様な人々の尊厳。射程を広げ複雑化するデザインを、8つの論点と64のキーワードで俯瞰する。望ましい未来をどう志向するのか。進化するデザイン論の現在地。
『阿修羅ガール』舞城王太郎
アイコは金田陽治への想いを抱えて少女的(ガーリッシュ)に悩んでいた。その間に街はカオスの大車輪! グルグル魔人は暴走してるし、同級生は誘拐されるし、子供たちはアルマゲドンを始めるし。世界は、そして私の恋はどうなっちゃうんだろう? 東京と魔界を彷徨いながら、アイコが見つけたものとは
『プレーンソング』保坂和志
猫と競馬とともに生きる、四人の若者の奇妙な共同生活。冬の終わりから初夏、そして真夏の、海へ行く日まで。〝社会性〟はゼロに近いけれど、神の恩寵のような日々を送る若者たちを書いたデビュー作。
『想像ラジオ』いとうせいこう
深夜2時46分「想像」という電波を使ってラジオのOAを始めたDJアーク。その理由は……。東日本大震災を背景に生者と死者の新たな関係を描きベストセラーとなった著者代表作。
『甘いお酒でうがい』シソンヌじろう
シソンヌじろうが長年コントで演じてきた、40代独身女性「川嶋佳子」による517日間の日記。とにかくついていない彼女が、不運を客観視し意味を持たせて日常を楽しむ姿。「乗り越える」のではなく「付き合っていく」生き方が、人生の小さなヒントをくれる。
『ゼロ年代の想像力』宇野常寛
引きこもっていれば安全な時代は終わった。2000年代のアニメやドラマを縦横に読み解き、宇野常寛が新たな想像力の地図を描く。サブカルチャーを通して「決断主義」の時代を鋭く論じた、刺激的な批評。
『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー
先送り、短気、批判、わがままといった負の習慣の引力は、私たちが想像する以上に強く、単なる意志の力や生活の小さな変更では断ち切ることはできません。しかし、本書が提示する7つの習慣を実践することで、そこからの解放と、まったく新しい次元の自由を手にすることができるのです。
『お土産の文化人類学』鈴木 美香子
日本のお土産文化は、実は最近定着した振る舞いにすぎない。 なぜこれほどまで全国に似たような菓子土産があふれるようになったのか、そもそもなぜ土産を購入するのか。
『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』宮台真司
分断、排外主義、ポピュリズム。拠って立つ価値が揺らぐ今、再構築の一歩は「どこから来たのか」を知ることから始まる。サブカルから社会問題、アカデミズムまで戦後日本の変容を鮮やかに描ききった、宮台社会学の精髄。
『教養主義の没落』竹内洋
1970年前後まで、読書で人格を磨く教養主義は大学の規範だった。旧制高校に生まれ半世紀君臨したこの文化は、なぜ学生を魅了し、そして没落したのか。「教養」という言葉の重みを問い直す社会学。
『月の立つ林で』青山 美智子
元看護師、売れない芸人、二輪整備士、女子高生…つまずく日々を送る彼らが耳にしたのは、月を語るポッドキャスト『ツキない話』。見えない繋がりと驚きの仕掛けが胸を打つ、青山美智子の傑作長編。
『カフェーの帰り道』嶋津輝
東京・上野の片隅、あまり流行っていない「カフェー西行」。夢二風の化粧のタイ子、小説修業に焦るセイ、面倒見のいい美登里――個性豊かな女給たちは朗らかに働き、それぞれの道を見つけて去っていく。時代を映す「女給」を通し、大正から昭和を生きた市井の女性を描く。第174回直木賞受賞作。
『SHOE DOG』フィル・ナイト
父から借りた50ドルを元手に、売上300億ドルのナイキを築いたフィル・ナイトの自伝。日本のオニツカとの出会いから始まる創業の日々を、CEO自らが赤裸々に綴る。誤りと闘い、犠牲に満ちた起業の旅がここに。
『生成AI時代の言語論』大澤真幸
「ChatGPTは、人間に匹敵する知性を備えているのだろうか?と、問うこと自体が、ナンセンスである。」 AI研究、認知科学、心理学、言語学の領域を横断。 生成AIによって見えてきた、人間の言語の謎にせまる。
『シュルレアリスムとは何か』巌谷国士
20世紀初頭に現れたシュルレアリスム――美術・文学を縦横にへめぐりつつ「自動筆記」「メルヘン」「ユートピア」をテーマに自在に語る入門書。
『虚弱に生きる』絶対に終電を逃さない女
病気じゃないけど、体力がない。労働する元気も恋愛する元気もない――。 SNSで「虚弱エッセイ」が話題沸騰の著者による 「虚弱体質」のリアルをつづる、新世代のサバイバル・エッセイ!
『断片的なものの社会学』岸政彦
路上のギター弾き、夜の仕事、元ヤクザ...人の語りを聞くということは、ある人生のなかに入っていくということ。社会学者が実際に出会った「解釈できない出来事」をめぐるエッセイ。
『生きる言葉』俵万智
スマホとネットが日常の一部となり、顔の見えない人ともコミュニケーションできる現代社会は、便利な反面、やっかいでもある。言葉の力が生きる力とも言える時代に、日本語の足腰をどう鍛えるか、大切なことは何か。
『のぼうの城』和田竜
石田三成率いる二万の大軍に、わずか五百で立ち向かう忍城。総大将は「でくのぼう」と呼ばれる成田長親。領民に慕われる愚将が、痛快な籠城戦を繰り広げる。史実を土台に和田竜が描く、爽快な戦国エンターテインメント。
『JR上野駅公園口』柳美里
一九三三年、私は「天皇」と同じ日に生まれた――東京オリンピックの前年、出稼ぎのため上野駅に降り立った男の壮絶な生涯を通じ描かれる、日本の光と闇……居場所を失くしたすべての人へ贈る物語。
『リベラリズムとは何か』マイケル・フリーデン
政治思想上の最重要概念でありながら、どこか曖昧でつかみどころのないリベラリズム。その核心を、このうえなく明快に説く最良の入門書。「自由」をめぐる思想の輪郭を、はっきりととらえ直す本邦初訳。
『芸術起業論』村上 隆
海外で高く評価され、作品が高額で取引される村上隆。彼が、他の日本人アーティストと大きく違ったのは、作品性の高さのみならず、欧米の芸術構造を徹底的に分析し、世界基準の戦略を立てたこと。作品をブランド化する方法、プレゼンテーションの秘訣、才能を限界まで引き出す方法……。
『人を動かす』デール・カーネギー
人が生きていく上で身につけるべき「人間関係の30原則」を、丹念に集めた実話と、成人教育の現場で磨き上げた実践例を交え、説得力豊かに解き明かす。深い人間洞察とヒューマニズムを根底に据え、人の心を突き動かすための行動と自己変革を促す感動の書。
『濹東綺譚』永井荷風
初老の作家が、玉の井の私娼、お雪と交わす束の間の情交。失われゆく江戸情緒と近代化する東京への哀惜を、端正な文章で綴る永井荷風の円熟の名作。滅びの美学がしみわたる一篇。
『人間的魅力の研究』伊藤肇
人間を惹きつけるものは、論理やイデオロギーではない。それは人間的魅力である。たとえ大悪党であっても魅力があれば多くの人がついていくし、反対にどんな善人でも魅力がなければついていかない。このいわく言い難い人間的魅力とは何かを追究した名著。
『燃えよ剣 上』司馬遼太郎
武州多摩の喧嘩好き・土方歳三が、近藤勇や沖田総司らとともに浪士組にまじって京へ上る。新選組を結成し、厳しい局中法度で苛烈な集団を築き上げ、池田屋事件でその名を轟かせていく。司馬遼太郎の代表作、上巻。
『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』ジュリア・キャメロン
本書の創造性発見の旅は、「モーニング・ページ」から始まる。 ルールは4つ。 1、朝起きてすぐ取り組む。 2、ただ手を動かして、心に浮かんでくるものを書き留める。 3、3ページの余白をすべて埋める。 4、絶対に人に見せない。
『一握の砂』石川啄木
貧困や望郷、若き日の追憶を、三行書きの独特な形式で詠んだ石川啄木の第一歌集。日常のささやかな哀歓を平易な言葉ですくい上げ、多くの人の心をとらえてきた。近代短歌に新地平をひらいた一冊。
『東京大学で教わるゲーム学入門 基礎から身につく「大人の教養」』吉田寛
遊びの対象と思われがちなゲームを、学問の視点から真剣に考える。東京大学で展開される講義をもとに、ゲームとは何か、それが人と社会にどう関わってきたのかを基礎から解き明かす。アニメや漫画と並び現代文化の中心にあるゲームを、大人の教養として語れるようになるための入門書。
『する、されるユートピア』井戸川射子
「学校、うん、教室にいるとぽつんと、 一つの島に一人ずつがいる気持ちになる、 それがきれいな島ならいいけれど。」 ――ありきたりな日常に根ざし、その細部を見つめ、 次々とつむがれていった言葉。さまざまに色やかたちを変えていく、詩の空間。
『限りなく透明に近いブルー』村上龍
米軍基地の街・福生のハウスには、音楽に彩られながらドラッグとセックスと嬌声が満ちている。そんな退廃の日々の向こうには、空虚さを超えた希望がきらめく――。著者の原点であり、発表以来ベストセラーとして読み継がれてきた、永遠の金字塔!
『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである』枡野浩一
短歌ブームはここからはじまった——簡単な現代語だけでつくられているのに、読むと思わず感嘆してしまう「かんたん短歌」で若い世代の短歌ブームを牽引した歌人・枡野浩一。 デビュー25周年にして、待望の全短歌集。
『檸檬』梶井基次郎
肺病や正体不明の憂鬱に苦しむ「私」は、京都の街を彷徨う中、果物屋で1個のレモンに出会う。その鮮やかな色、冷たさと爽やかな香りに心救われた「私」は、ある奇妙な行動を思いつく。
『今を生きるための現代詩』渡邊十絲子
詩は難解で意味不明?いや、だからこそおもしろい。谷川俊太郎から井坂洋子まで、日本語表現の最先端を紹介しつつ、味わうヒントを明かす。詩とはぐれた人も、ことばの魔法へ誘われる一冊。
『ユニクロの仕組み化』宇佐美潤祐
柳井さんに直接仕えていた私からすると、ユニクロの強さは柳井さんの強烈なカリスマによるトップダウンによるもののみではありません。 特定の人に頼らない仕組みをつくって、事業を回す。それがユニクロの最大の強みであり、柳井さんが長年かけて取り組んできたことなのです。
『言語化するための小説思考』小川哲
小説ーーそれは、作者と読者のコミュニケーション。 誰が読むのかを理解すること。相手があなたのことを知らないという前提に立つこと。 抽象化と個別化、情報の順番、「どこに連れていくか」を明らかにする……etc. 小説家が実践する、「技術」ではない、「考え方」の解体新書。
『火車』宮部 みゆき
休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して――なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は何者なのか?
『スマホ時代の哲学』谷川よしひろ
「常時接続の世界」において、私たちはスマホから得られるわかりやすい刺激によって、自らを取り巻く不安や退屈、寂しさを埋めようとしている。 そうして情報の濁流に身を置きながら、私たちが夢中になっているのは果たして、世界か、他者か、それとも自分自身か。
『14歳からの社会学』宮台真司
社会学者 宮台真司が、ルール・恋愛・性・仕事・生と死といった根っこの問いに正面から答える。子どもにも大人にも刺さる、生き方のための社会学入門。対談とブックガイドも収録。
『人生には好きなことしかやる時間がない』秋元康
数々のヒットを生んできた秋元康が、時間との向き合い方を語る一冊。人生は思うより短く、嫌々こなす暇などない——そんな視点から、好きなことに時間を注ぐ生き方を軽やかに描く。何もすることがない今日をどう過ごすか、考えてしまう。
『海苔と卵と朝めし』向田邦子
向田邦子が食と暮らしをめぐって綴った随筆。何気ない朝めしや台所の風景に、家族の記憶や時代の空気が立ちのぼる。食べることは生きること——名手の観察眼とユーモアが、ありふれた日常を忘れがたい情景に変えていく。
『犬婿入り』多和田葉子
多摩川べりのありふれた町の学習塾は“キタナラ塾”の愛称で子供たちに人気だ。北村みつこ先生が「犬婿入り」の話をしていたら本当に〈犬男〉の太郎さんが押しかけてきて奇妙な2人の生活が始まった。都市の中に隠された民話的世界を新しい視点でとらえた芥川賞受賞の表題作と「ペルソナ」の2編を収録
『ザ・ゴール』エリヤフ・ゴールドラット
会社や組織をマネジメントするために必要な思考をストーリー形式でわかりやすく、そしておもしろく理解することができる。全体最適のマネジメント理論である「制約理論」をもとに、取り掛かるべき課題を洗い出し、正しい順序で改善していくマネジメントプロセスを余すところなく掲載。
『僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう』
「どんな失敗をしてもいい。学生時代の失敗は絶対に無駄にならない」――山中伸弥。羽生善治、是枝裕和、山極壽一ら、各分野の第一人者が、まだ何者でもなかった頃を率直に語る。あんな偉い人でも自分と同じなのだ、若き日の迷いと挑戦が、今を生きる背中を押してくれる一冊。
『BCGの特訓』木村亮示
BCGのレジェンドコンサルタントが、若手をプロへ育てる秘伝の育成ノウハウを初公開。「成長し続ける」人材になるために必要なことは何か。多様な人材を超高速で戦力にまで磨き上げる「BCGの特訓法」を紹介。
『斜陽』太宰治
没落する貴族の家で、母、弟、そして「私」かず子が、それぞれの仕方で戦後を生き抜こうとする。古き価値の崩壊と新しい生への渇望を叙情的に描いた太宰治の代表作。「斜陽族」という語を生んだ名品。
『蒲団』田山花袋
家庭があり知識も分別もある、世間に名を知られた中年の作家の女弟子への恋情―花袋(1871-1930)が、主人公の内面を赤裸々に暴き立て、作者自身の懺悔録として文壇に大きな衝撃を与えた、日本自然主義文学の代表作。
『人間の建設』小林 秀雄/岡 潔
批評家・小林秀雄と数学者・岡潔による初の対談を収める。学問と芸術、酒、現代数学とアインシュタイン、俳句、素読、本居宣長、ドストエフスキーやゴッホまで、話題は縦横に転回していく対話篇。
三宅香帆(選書家)『無とは何か』堀田昌寛
相対性理論、AI、ブラックホール、 宇宙の過去と未来、我々が感じている自我……。 量子エネルギーテレポーテーションを提案した研究者による、「無」と「実在」を巡る現代物理学のツアーへようこそ。
『私たちは、人生に翻弄されるただの葉っぱなんかではない』銀色夏生
自分が幸せだと思いたいのか人から幸せだと思われたいのか/本当に必要なものだけを残したらほとんどのものが消えた/孤独感はいつか底を打つ/わざわざ探すのではなく、たまたま出会う/人はそのままで素晴らしいけど、それだけじゃダメ/自分の心が嬉しくなることが魂の仕事
『月に吠える』萩原朔太郎
口語自由詩を芸術の域へと高めた萩原朔太郎の第一詩集。病んだ神経と鋭敏な感覚から生まれた、近代に生きる者の孤独と不安を、鮮烈なイメージで結晶させる。日本近代詩の記念碑的作品。
『論理的思考とは何か』渡邉雅子
論理的思考法は世界共通でも不変でもない。 思考する目的をまず明確にして、その目的に合った思考法を選ぶ技術が要る。論理学・レトリック・科学・哲学の推論の型とその目的を押さえ、さらには、経済・政治・法技術・社会のそれぞれの価値に紐付けられた四つの思考法を使い分ける、多元的思考を説く。
『風立ちぬ』堀辰雄
風のように去ってゆく時の流れの裡に、人間の実体を捉えた「風立ちぬ」は、生きることよりは死ぬことの意味を問い、同時に死を越えて生きることの意味をも問うている。
『坂の上の雲』司馬遼太郎
近代国家の仲間入りを果たし、先進国に追いつこうとする明治の日本。日露戦争を戦った秋山好古・真之兄弟と、俳句に生きた正岡子規を中心に、昂揚の時代を描く。シリーズ累計2000万部、司馬遼太郎の不滅の青春文学。
『クリエイティブ・マインドセット』デイヴィッド・ケリー
「デザイン思考」を提唱する世界最高のデザイン会社IDEOとスタンフォードd.schoolの創設者が、誰でもクリエイティブになれる思考法を伝授。創造力に必要な自信は、ちょっとしたトレーニングとアドバイスだけで、簡単に身につき、想像力・好奇心・勇気がみるみるあふれ出す。
『熊はどこにいるの』木村 紅美
オスミリジウムのような小説。つまり、小さな体積で物凄く大きな重量のある作品。200ページ未満なのに小説としての密度・強度が凄まじく、本の中に幽閉されそうになります。
朝井リョウ(選書家)『文化人類学の思考法』松村 圭一郎/中川 理/石井 美保
文化人類学は「これまでのあたりまえ」の外へと出ていくための「思考のギア(装備)」だ。本書はその最先端の道具が一式詰まった心強い「道具箱」だ。こんなに「使える」本は滅多にない。ビジネスマンからクリエイター、学生まで、下手な実用書を買うくらいなら、これを常備しておくことをおすすめする
『巨大化する現代アートビジネス』岡田温司
中国とアメリカが80%近くを占める現代アートの競売市場で、日本は1%未満…日本はなぜ立ち遅れているのか? 人気アーティストはいかに生みだされるのか? 億万長者はなぜアートに大金をつぎこむのか? アートにどのように値段がつくのか?
『黒い雨』井伏鱒二
一瞬の閃光に街は焼けくずれ、放射能の雨の中を人々はさまよい歩く……。罪なき広島市民が負った原爆の悲劇。その実相を精緻に描く名作。
『アヒルと鴨のコインロッカー』伊坂幸太郎
引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は、たった1冊の広辞苑!? そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまっ
『機械』横光利一
ネームプレート製造工場で働く「私」の疑心と混乱を、句読点を抑えた独特の文体で描く。人間心理を機械的な運動として捉えようとした横光利一の実験的名作。新感覚派の到達点を示す一篇。
『メメントラブドール』市街地ギャオ
「私」にはいくつか顔がある。マッチングアプリでノンケの男を喰う「私」、男の娘コンカフェでキャストな「私」、SIer企業でダウナー院卒若手社員をつとめる「私」、高専時代は姫でいられたかつての「私」、その武器ももはや壊れ始めている「私」、それでも誰かを欲しがる「私」...
『さようなら、ギャングたち』高橋源一郎
詩人の「わたし」と恋人の「S・B(ソング・ブック)」と猫の「ヘンリー4世」が営む超現実的な愛の生活を独創的な文体で描く。発表時、吉本隆明が「現在までのところポップ文学の最高の作品だと思う」と絶賛した高橋源一郎のデビュー作。
『サイロ・エフェクト』ジリアン・テット
ソニーの凋落も市役所の非効率も、原因は「サイロ化」にあった。文化人類学者の視点を持つFT紙記者が、タコツボ化のメカニズムを解き明かし、その弊害を軽減する道を探る画期的論考。
『明日、何を作ろう』松浦弥太郎
旅で出合った味や母の懐かしい味など、エッセイスト松浦弥太郎が日々、味わい、自ら料理をしているレシピ66点を紹介するとともに、それらにまつわるエッセイを収録。 バンクーバーで空腹を満たしてくれたサーモン入りのクラムチャウダー、リヨンの小さなレストランでで食べたポテトグラタン...
『奇書の世界史』三崎律日
10万人を焼いた魔女狩りの書、妄想の偽国ガイド、明治の偉人たちによる「最近の若者けしからん論」。歴史上の「ヤバい書物」を通して人類の狂乱と過ちを振り返る。人は真実ではなく信じたい物語を見る、と教えてくれる一冊。
『会計の世界史』田中靖浩
意外な有名人が続々登場し、簿記や決算書、ファイナンスの仕組みが物語として学べる。細かい数字は一切なし。好奇心のまま会計史を旅する画期的な一冊。
『進撃のドンキ 知られざる巨大企業の深淵なる経営』酒井大輔
気づけば売上高2兆円の巨大企業。今や「セブン、イオン、ドンキ」と称され、総合小売3強の一角をなす。怒涛の34期連続増収増益を支えるのは、小売業界の王道「チェーンストア理論」に反旗を翻す、逆張り戦略。
『夫婦善哉』織田作之助
芸者上がりと所帯を持った化粧品卸問屋の息子柳吉は、勘当され、家を出る。剃刀屋、関東煮(かんとだき)屋、果物(あかもん)屋、カフェーと転々と商売を変えるがちっとも長続きしない。こんな男になぜ蝶子は惚れるのか。たくましい大阪人の、他人には窺い知れない男と女の仲を描く。
『はじめて考えるときのように』野矢茂樹
たとえば、なぞなぞを解くことが哲学のきっかけになっていたり、なにげなく見ている夜空の星から「問題」の本質が見えてきたりする――そんな、身近な例をたくさんあげて、「考える」ということの本質に迫ります。
『こいしいたべもの』森下典子
母手作りのバターがとろけるホットケーキ、父が好きだったビーフン、夜明けのぺヤング。味の記憶をたどると眠っていた思い出の扉が開く。優しい視点でユーモアたっぷり、胸にホロリとくる22品の美味しいカラーイラストエッセイ集。
『呪われた町』スティーヴン・キング
丘の上の屋敷が見下ろす町セイラムズ・ロットに、小説家ベンが帰ってくる。ある夜、無人のはずの屋敷に灯がともり、幼い少年が忽然と姿を消す。恐怖の帝王の名を不動にした、スティーヴン・キングの名作ホラー。
『水中の哲学者たち』永井玲衣
「もっと普遍的で、美しくて、圧倒的な何か」それを追いかけ、海の中での潜水のごとく、ひとつのテーマについて皆が深く考える哲学対話。哲学のおもしろさ、不思議さ、世界のわからなさを伝える哲学エッセイ。当たり前のものだった世界が当たり前でなくなる瞬間。
『N/A』年森 瑛
本が編めてしまうほどの文字数が費やされてこそ再現可能な苛立ちや違和感が描写された小説。一筋縄にいかない感情こそ“文章”を“小説”にしてくれると再認識させられました。
朝井リョウ(選書家)『塞王の楯』今村翔吾
絶対に破られない石垣で戦を無くせると信じる石工・匡介と、最強の鉄砲こそ抑止力だと信じる鉄砲職人。大津城を舞台に、楯と矛の宿命の対決が幕を開ける。今村翔吾の直木賞受賞作、究極の戦国小説。
『ゾンビ回収婦』小砂川チト
わたしはこのホテルの、たったひとりの掃除婦。殺されたゾンビの骸を拾い集めて、世界を美しく保つのだ。 AI〈やつら〉に侵食された世界で、夫とともに職を失ったわたし――の前にもうひとつの現実がたち顕れた。感謝されず、褒められもしない。それこそまるで「 」みたいに?
『となりの脳世界』村田沙耶香
村田沙耶香が、デビューから現在までのエッセイを集めた決定版。子どもの頃の思い出、影響を受けた本や音楽、旅先の出来事、コンビニバイトのこと。独特の視点で世界を捉える村田沙耶香の脳内へ。
『なるほどデザイン』筒井美希
「デザイン=楽しい」を実感でき新しいデザイン書籍。デザイナーが何を考え、どう手を動かすのかを、豊富なビジュアルでひも解く。理屈より先に、目で見て腑に落ちる入門書。
『火車』宮部みゆき
休職中の刑事・本間は、失踪した遠縁の男の婚約者を捜す。なぜ彼女は徹底的に足取りを消したのか。カード社会の闇と自己破産の凄惨な人生に迫る宮部みゆきの傑作ミステリー。山本周五郎賞受賞作。
『きみを嫌いな奴はクズだよ』木下龍也
この歌集は余白ばかりで、言葉が寂しそうだ。 それならいっそ俺に下さい。 曲を付けて音楽にしてしまいたい。 それ程に素晴らしい。 ――クリープハイプ 尾崎世界観
『キッチン・ブルー』遠藤彩見
灯(とも)は飲み会も女子会もNG、とにかく他人と食事を共にすることができない「会食不全症候群」。この性分のせいで職を変え、恋にも無縁。けれど仕事で知り合った蝦名から夕食に誘われて...食べることは生きること。食に憂鬱を抱えた6人が、ユニークでタフな方法で、悩みに立ち向かってゆく。
『亜愛一郎の狼狽』泡坂妻夫
雲や虫など奇妙な写真を専門に撮影する青年カメラマン亜愛一郎は、長身で端麗な顔立ちにもかかわらず、運動神経はまるでなく、グズでドジなブラウン神父型のキャラクターである。ところがいったん事件に遭遇すると、独特の論理を展開して並外れた推理力を発揮する。
『川のある街』江國 香織
両親の離婚で母の実家近くに越してきた望子。窓から見える大きな川、父との面会、新しい友達。人生の三つの〈時間〉を、川の流れる三つの街で。誰もが通過する人生の、ささやかで特別な瞬間と、ありのままにある世界を鮮やかに切り取った慈愛の物語。
『阿部一族・舞姫』森 鴎外
許されぬ殉死に端を発する阿部一族の悲劇を通して、高揚した人間精神の軌跡をたどり、権威と秩序への反抗と自己救済を主題とする歴史小説の逸品『阿部一族』。ドイツ留学中に知り合った女性への恋情をふりきって官途を選んだ主人公を描いた自伝的色彩の強いロマン『舞姫』ほか
『白鷺立つ』住田祐
天明飢饉の傷痕が、いまだ癒えぬ比叡山延暦寺。失敗すれば死といわれる〈千日回峰行〉を成し遂げようとする、二人の仏僧がいた。“やんごとなき秘密”を抱えた師弟の、歴史に名を残すための闘いは、やがて業火となって叡山を飲み込んでいく――。松本清張賞受賞、直木賞候補の異形の本格歴史小説。
『わたしのいるところ』ジュンパ・ラヒリ
歩道で、仕事場で、本屋で、バルコニーで、ベッドで、海で、文房具店で、彼の家で、駅で……。ローマと思しき町に暮らす45歳の独身女性、身になじんだ彼女の居場所とそれぞれの場所にちりばめられた彼女の孤独、その旅立ちの物語。
『あらくれ』徳田秋声
生きることの哀しさ、愛欲の切なさを、流麗な日本語で描き続けた徳田秋声(1871-1943)。男と女の微妙な葛藤を見詰めて、自然主義文学の擡頭を告げた「新世帯」。物怖じせずに一途に生きていく、一人の女性の半生が瑞々しく辿られる「あらくれ」。今なお新しさに満ちた日本近代文学の高峰
『コンビニ人間』村田沙耶香
「普通」とは何か? 現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作。 36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。 日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、 「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。
『カササギ殺人事件』アンソニー・ホロヴィッツ
ミステリ界のトップランナーが贈る、すべてのミステリファンへの最高のプレゼント! 1955年7月、パイ屋敷の家政婦の葬儀がしめやかにおこなわれた。鍵のかかった屋敷の階段の下で倒れていた彼女は、掃除機のコードに足を引っかけたのか、あるいは……。
『お土産の文化人類学』鈴木 美香子
日本のお土産文化は、実は最近定着した振る舞いにすぎない。 なぜこれほどまで全国に似たような菓子土産があふれるようになったのか、そもそもなぜ土産を購入するのか。
『なぜ日本人は、それを選ぶのか?』インテージ
私たちは何を求め、どこにお金を使い、その裏にどんな「見えない欲望」があるのか。アジア最大級のマーケ調査企業インテージが、膨大なデータから消費のいまと未来のトレンドを読み解いていく。
『今さら聞けない!政治のキホンが2時間で全部頭に入る』馬屋原吉博
通常国会、比例代表制、官房長官、審議会、憲法改正……新聞やテレビのニュースで、なんとなく字面で見たことはあっても、結局それが何なのか、何のためにあるのかまでは説明できない。政治のことをじつは全然わかってなくて恥ずかしい。
『えーえんとくちから』笹井宏之
の世界への鋭敏で繊細なまなざしから生まれたやさしくつよい言葉たち。彗星のように短歌界にあらわれ、2009年、惜しまれながら二十六年の生涯を閉じた夭折の歌人のベスト歌集。
『水上バス浅草行き』岡本真帆
浅草行きの水上バス。 どこかに急いで向かうための乗り物じゃない。 むしろ、乗らなくてもいい、そんな乗り物。 なくても、生きていけるもの。 でもそういう存在が、心に潤いや光を与えて、 わくわくさせてくれるのを知っている。 そんな歌集をつくっています。 著者:岡本真帆
『道をひらく』松下幸之助
本書は、松下幸之助が自分の体験と人生に対する深い洞察をもとに綴った短編随想集である。 これまで、どれほど多くの人が本書に勇気づけられ、また成功への指針としてきたことか。 この本には、時代を超えて生き続ける不変の真理があるからである。
『家から5分の旅館に泊まる』スズキナオ
執着を解き放ち、自分の輪郭を失くしながら歩く知らない町。人に出会い、話を聞く。言葉に出会い、考える。それでもこの世界をもう少し見てみたいと思う小さな旅の記録。前向きな言葉、大きな声に疲れているすべての人へ。
『旅をする木』星野道夫
広大な大地と海に囲まれ、正確に季節がめぐるアラスカ。その美しくも厳しい自然と動物たちの生き様を撮り続けた星野道夫。先住民や開拓者たちの、生と死が隣り合わせの生活を、静かで味わい深い言葉で綴る33篇。
『改良』遠野遥
ゆるやかな絶望を生きる男が人生で唯一望んだのは、美しくなることだった。平成生まれ初の芥川賞作家、鮮烈のデビュー作。第56回文藝賞受賞作。
『現代思想入門』千葉雅也
デリダ、ドゥルーズ、フーコー。難解とされる現代思想の巨人たちの「考えていること」が、かつてない明快さで腑に落ちる。秩序からの逸脱を肯定し、孤独を励ます、究極の入門書。新書大賞2023大賞。
『地方消滅』増田寛也
若年女性人口の予測から導かれた衝撃のデータ。若者が東京圏へ移動し続けた結果、日本は人口減少社会へ。地方に人がとどまり子を持てる社会への戦略を考える。新書大賞受賞作。
『夜なのに夜みたい』岡野大嗣
頭に描いたものと、目で見たもの。記憶しているものと、今ここにあるもの。それらの間にはきっと時間的、空間的、詩的な差分が存在している。「差分」がはらむエモーションを、移ろいゆく一瞬の光景と感情を、短歌と散文、ふたつの言葉で集めてみたい。 大人気歌人による、待望の短歌×散文集!
『青天』若林正恭
「人にぶつかっていないと、自分が生きているかよくわからない」。万年2回戦のアメフト部で強豪に敗れた中村昴は、引退後、宙ぶらりんの日々を過ごす。不甲斐なさにもがき、再び競技へ向かう。若林正恭、渾身の初小説。青春の苦みと悦びをじっくり味わいたい直木賞候補作。
『村山由佳』村山由佳
病気の友達のためタイムマシーンを作ろうとする少年たち、肉食恐竜の子を育てる草食恐竜の母、母子くじらの絆――忘れたものを思い出させる、愛の物語3編。子どもだったすべての人に贈る童話集。話題に流されず、心の奥にそっと触れてくる村山由佳の言葉を、静かに味わいたい一冊。
『東大現代中国学: 習近平時代の中国を問う』丸川知雄
長期政権を築いた習近平政権下、不動産不況による経済低迷、米中対立の長期化など、中国をめぐる状況は大きく揺れている。本書は政治・国際関係、香港・台湾・民族問題、経済、社会まで、東京大学の各分野の専門家がそれぞれの視点から分析し、今の中国を多角的に明らかにする一冊。
『明治実業家の知識・見識・胆識』守屋淳
近代日本の仕組みを築いた明治の実業家たち。渋沢、岩崎、大倉ら9人が難問をどう克服したかを描く。株式会社も教育制度も転換点を迎える今、先人が何を解決しようとしたのか。混迷の時代を切り拓く示唆に富む一冊。
『河童』芥川龍之介
「河童」は,ある精神病患者の談話を筆録したという形で書かれたユートピア小説.ここに描かれた奇妙な河童の国は,戯画化された昭和初期の日本社会であり,また,生活に,創作に行きづまっていた作者の不安と苦悩が色濃く影を落している.脱稿後半年を経ずして,芥川は自ら命を断った.
『あひる』今村夏子
我が家にやってきたあひる「のりたま」を目当てに、近所の子どもたちが集まりだす。喜ぶ両親、家はにぎやかになる。一見、ほのぼのとした光景の中に、少しずつ何かがずれていくのを、「わたし」は観察する。
『私の消滅』中村文則
心療内科を訪れた美しい女性ゆかり。その記憶に欠けた部分があると気づいた男は、原因を追い始める。損なわれたものを元に戻すことは冒涜なのか。中村文則がドゥマゴ文学賞を受けた傑作長編。
『勝負眼』藤田晋
これまでありとあらゆる重大局面で勝負に挑んできた。チャンスと見て大胆に攻めるばかりではない。必死で守ることもあった。組織のリーダーとして、むしろ守る場面のほうが多いかもしれない。(中略)結局は押すべき局面で押せるか、引くべき局面で引けるか、その「押し引き」が勝敗の9割を決める..
『OUT』桐野夏生
深夜のパート勤めをする主婦たちが、ある殺人をきっかけに死体の解体と隠蔽へと足を踏み入れていく。女性たちの閉塞と連帯、そして転落を圧倒的な筆力で描く桐野夏生の代表作。日本推理作家協会賞受賞作。
『踊る自由』大崎清夏
わたしとあなた、人称のあいだに揺れる世界を描く新詩集!『指差すことができない』(中原中也賞受賞)以来、1冊ごとに新しい世界を見せてくれる大崎清夏充実の新詩集
『ごはんぐるり』西加奈子
カイロの卵かけごはんの記憶、「アメちゃん選び?」は大阪の遺伝子、ひとり寿司に挑戦、夢は男子校寮母…美味しオカしい食エッセイ。 直木賞作家・西加奈子はこんなものを食べてきた!
『ロボットビジネス』安藤健
AIの進歩をはじめ技術革新が大きく進み、 「第4次ロボットブーム」が進行しています。 本書は、ロボットの基礎知識から、ロボットの歴史、海外事情、ビジネスへの導入方法や活用事例まで、ロボットビジネスの全体像がわかる一冊です。
『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ
他のクジラには聞こえない高さで鳴く、世界で一匹だけのクジラ。家族に人生を搾取された貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれる少年が出会い、新たな魂の物語が生まれる。2021年本屋大賞第1位、町田そのこの代表作。
『4』青松輝
東大理Ⅲ、YouTuberとしても知られる青松輝の第一歌集。インターネットと現代の速度を身体に取り込んだ言葉が、これまでの短歌の枠を軽やかに超えていく。理知的でありながら遊び心に満ちた、新世代の歌集。
『不便なコンビニ』キム・ホヨン
狭くて品揃えも悪い「不便なコンビニ」ALWAYS。アルコール依存症のホームレス「独孤(ドッコ)」が深夜バイトに入ったことをきっかけに、悩みを抱えた客たちの人生が静かに交わる。困難な時代を生きるヒントをくれる、韓国発ベストセラー。
『知識ゼロからの西洋絵画史入門』山田五郎
複雑な美術の歴史を頭の中ですっきり整理整頓! ルネサンス、印象派、キュビズム、象徴主義、抽象主義……名画鑑賞のための楽しい道路案内! 誰かについ話したくなる、名画&画家の裏話満載。
『はじめての人類学』奥野克巳
100年前、人類学者たちは「人間の生とは何か」を知ろうとフィールドワークへ飛び出した。マリノフスキ、レヴィ=ストロースら4人の巨人の足跡から、人類学の真髄をつかむ。いままでなかった新しい入門書。
『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬
激化する独ソ戦のさなか、赤軍の女性狙撃兵セラフィマが目にした真の敵とは。母を殺され復讐に燃える少女の戦いを通して、戦争と暴力を問う。デビュー作で本屋大賞を受賞した逢坂冬馬のベストセラー。
『私とは何か 「個人」から「分人」へ』平野啓一郎
職場の自分、家族といる自分、恋人といる自分。どれも仮面ではなく本物だとしたら? 小説家・平野啓一郎が「分人」という考え方で、自分らしさや他者との距離の悩みを解きほぐす。人間関係に疲れた人へ。
『春と修羅』宮沢賢治
宮沢賢治の制作した口語詩。心象スケッチ集。 賢治の生前に唯一刊行された詩集として知られる。 宗教性と宇宙的感覚とが交響する世界を、独創的な語法でうたう。
『天才』石原慎太郎
石原慎太郎が、稀代の政治家・田中角栄の生涯を本人の一人称で描いた話題作「今太閤」「庶民宰相」と呼ばれた男の栄光と挫折を、対立してきた著者があえて内側から語る、賛否を呼んだ評伝小説。
『風の歌を聴け』村上春樹
1970年の夏、海辺の街に帰省した<僕>は、友人の<鼠>とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。2人それぞれの愛の屈託をさりげなく受けとめてやるうちに、<僕>の夏はものうく、ほろ苦く過ぎさっていく。青春の一片を乾いた軽快なタッチで捉えた出色のデビュー作。
『変な地図』雨穴
2015年、大学生の栗原は、意外な事実を知る。 彼の祖母が、正体不明の古地図を握りしめて、不審死を遂げたという。 その古地図には、7体の妖怪が描かれていた。 これはいったい何なのか。なぜ、祖母は死に際にこんなものを持っていたのか。 謎を探るため、栗原は旅に出る。
『お土産の文化人類学』鈴木 美香子
日本のお土産文化は、実は最近定着した振る舞いにすぎない。 なぜこれほどまで全国に似たような菓子土産があふれるようになったのか、そもそもなぜ土産を購入するのか。
『言語の本質』今井むつみ
日常生活の必需品であり、知性や芸術の源である言語。 なぜヒトはことばを持つのか? 子どもはいかにしてことばを覚えるのか? 巨大システムの言語の起源とは? ヒトとAIや動物の違いは?
『ペンギンの憂鬱』アンドレイ・クルコフ
恋人に去られた売れない小説家ヴィクトルは、憂鬱症のペンギンと暮らしている。生活のために新聞の死亡記事を書くうち、まだ生きている大物の追悼記事を頼まれたが、その者たちが次々に死んでいく...
『文化人類学の思考法』松村圭一郎
文化人類学は「これまでのあたりまえ」の外へ出るための思考の装備だ。自然と知識、贈与と負債、国家とグローバリゼーション——身近な主題を人類学の視点で捉え直す。世界を考える道具箱として、常識を揺さぶる論考集。
『イン・ザ・メガチャーチ』朝井リョウ
「神がいないこの国で人を操るには、“物語”を使うのが一番いい」。運営を仕掛ける男、のめり込む大学生、報道で目が覚める女。仕掛ける側・のめり込む側・抜けた側の3視点から、人の心を動かす“物語”の功罪を炙り出す朝井リョウの話題作。バズの正体を、腰を据えて読む。
『地雷グリコ』青崎有吾
罠の位置を読み合って階段を上ってゆく「地雷グリコ」、独自手を追加できるじゃんけん「自由律ジャンケン」、歩数とかけ声の文字数を入札できる「だるまさんがかぞえた」。強者を相手に、主人公真兎は、譲れないものをかけて勝負に挑む。彼女が負けられない理由とは――。
『スマホ時代の哲学』谷川嘉浩
「常時接続の世界」において、私たちはスマホから得られるわかりやすい刺激によって、自らを取り巻く不安や退屈、寂しさを埋めようとしている。 そうして情報の濁流に身を置きながら、私たちが夢中になっているのは果たして、世界か、他者か、それとも自分自身か。
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ
優等生の「ぼく」が通う元・底辺中学は、毎日が事件の連続。人種差別丸出しの美少年、ジェンダーに悩むサッカー小僧。時には貧富の差でギスギスしたり、アイデンティティに悩んだり。世界の縮図のような日常を、思春期真っ只中の息子とパンクな母ちゃんの著者は、ともに考え悩み乗り越えていく。
『空芯手帳』八木詠美
紙管会社に勤める女性社員の柴田は、コーヒーカップの片付けを当たり前のように言いつけられたある日、偽装妊娠を宣言する。暗黙のうちに共有される役割期待を軽やかにスルーしながら周囲を観察する柴田の視線は、静かな毒を孕む。
『ゼロ・トゥ・ワン』ピーター・ティール
ペイパル創業者ピーター・ティールのスタンフォード大学での起業講義録。既存の模倣(1→n)ではなく、誰も見ていない真実から新しい何かを創る(0→1)ことこそ価値だと説く。独占、逆張り、未来への信念——常識を覆す起業論。
『論理的思考のコアスキル』波頭亮
ビジネスの武器となる論理的思考力を確実に強化するには何が要るか。波頭亮が必須スキルを3つに絞り込み、具体的なトレーニング方法とともに指南する。抽象論に終始しない、鍛え方まで踏み込んだ実践的な論理思考の入門書。
『いくつもの週末』江國香織
いくつもの週末にデートを重ね、サラリーマンの彼と結婚した著者。日々の想い、生活の風景、男と女のリアリズム。恋愛小説の名手が告白する、甘く、ときにはビターな「結婚生活」。
『クララとお日さま』カズオ・イシグロ
子供の成長を手助けするAF(人工親友)というAIロボットのクララは、ジョジーという病弱な少女の家庭で暮らすことになる。やがて二人は友情を育んでゆくが、一家には隠された大きな秘密があった…… 愛とは、知性とは、家族とは? 生きることの意味を問いかけ、読者の心を揺さぶる感動
『社会学の名著50冊が1冊でざっと学べる』岡本裕一朗
『自殺論』、『社会学的想像力』、『メディア論』など、偉大な社会学者が著した名著の数々。書名だけで知的好奇心をそそるが、総じて難解で読み通すのは難しい....著名な作品の要点を、豊富な図版でわかりやすく整理し、変化する現代を生きる大人に「世の中を見るための知恵」を提供する。
『三体』劉慈欣
文化大革命で父を殺され人類に絶望した科学者。彼女が関わった軍事プロジェクトが数十年後、科学者の連続自殺と怪現象を引き起こす。VRゲーム『三体』が示す驚くべき真実とは。シリーズ累計2900万部、劉慈欣の傑作。
『行政をハックしよう』吉田泰己
ユーザー目線の行政サービス構築に必要な思考法と開発手法を、行政の役割や海外事例とともに多角的に解説。著者が主導する経産省DXと民間IT人材採用の取り組みも詳報する。
『ティール組織』フレデリック・ラルー
上下関係も売上目標も予算もない——従来型の限界を突破し圧倒的な成果をあげる組織が世界中で現れている。膨大な事例研究から、進化型組織「ティール」の原理を体系化。
『教育』遠野遥
成績が待遇を決める全寮制の学校。念力テストや翻訳部の活動に励む「私」は、友人に恋人ができたのを知る。勝てば天国、負ければ地獄の閉鎖空間を描いた、遠野遥の芥川賞受賞第一作。
『曖昧な弱者の時代』伊藤昌亮
SNSで駆り立てられた「正義」。「真の弱者」から向けられた「偽りの弱者」への怒り。多くの人々が「この社会で損をしている」という思いに突き動かされている今、社会の至るところで噴出する「敵意」や「憎悪」から、私たちは何を聞き取るのか。そして、どう向き合うべきなのか。
『生活という名の愛おしい試練』帆坂悠
10年選手の安い器と一度も使っていない高い器、どっちが価値が高いのだろう。 子供はワンワン泣いても不自然じゃないのに、大人になるとこっそり静かに泣くべきという風潮があるのはどうして? AIに健康管理してもらっていると「餌付け」されているのではと思えてくる etc.……
『考察する若者たち』三宅香帆
映画やドラマ、漫画の解釈を解説する考察記事・動画が流行している。昭和・平成は作品が「批評」されたが、令和は解釈の“正解”を当てにいく「考察」が人気だ。背景には、若者を中心に、ただ作品を楽しむだけではなく、考察して“答え”を得ることで「報われたい」という思考がある。
『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ
自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。 孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会う時、新たな魂の物語が生まれる。
『もものかんづめ』さくらももこ
存在意味不明な食品売り場でのアルバイト、たった2ヶ月のOL時代に遭遇した恐怖の歓迎会。さくらももこの原点を語る大ベストセラー。日常の小さな出来事を抱腹絶倒の筆致で描く、元祖・脱力系エッセイ。
『雪国』川端 康成
孤独な生い立ちの20歳の主人公は、伊豆の峠で旅芸人の一行と出会った。花のように笑い、無邪気に自分を慕う踊子の薫や素朴な人々と旅するうち、彼の心はやわらかくほぐれていくのだった。
『暁星』湊かなえ
文壇の大御所であり文科大臣でもある作家が、高校生の式典で刺殺される。逮捕された男の手記には、被害者が関わった新興宗教への恨みが綴られていた。同席した作家はこの事件を小説に描く。ノンフィクションとフィクションが重なるとき見える景色とは。話題の渦の外で、湊かなえの語りをじっくり読む。
『赤ひげ診療譚』山本周五郎
栄達を望む若き医師・保本登は、小石川養生所の医長「赤ひげ」の元で見習いを命じられる。反抗しつつも、その言動の底に脈打つ強靭な精神に惹かれていく。師弟の魂のふれあいを描く、山本周五郎の医療小説の最高傑作。
『アザミ』綾木朱美
新聞社で校閲者として働くアザミ。同僚とは遠慮にまみれた会話しか交わさず、空き時間はSNSとニュースサイトのコメント欄に没入する。たまに会う友人とは話が弾まず、夢見が悪く、頭痛も絶えない。そんな無味乾燥なアザミの日常は、炎上するアイドル「ミカエル楓」の存在を知って一変する。
『むらさきのスカートの女』今村夏子
「むらさきのスカートの女」が気になって仕方ない〈わたし〉は、彼女と友達になろうと同じ職場へ導いていく。観察が執着へと滑る不穏さを静かに描いた、今村夏子の芥川賞受賞作。
『東大生が教える 戦争超全史』房野史典
世界史を理解するうえで超重要な3000年分、139の戦争の ★「なぜ争った?(背景)」 ★「どうなった?(結果・影響)」 を東大生がわかりやすく解説!
『社会という荒野を生きる。』宮台真司
「いま私たちはどんな時代を生きているのか」「これからの時代で何を大切にして生きていくべきなのか」。社会学者・宮台真司が日々のニュースや社会現象を素材に、問題の本質を鋭く読み解く。不透明な時代の見晴らしを良くする、本質を見抜く思考の武器となる一冊。
『ラインマーカーズ』穂村弘
穂村弘 唯一の自選ベスト版歌集。 日本の短歌シーンを一変させただけではなく、 後続する世代の小説・演劇・詩・俳句・川柳・歌詞などに 決定的な影響を与えた穂村ワールド全開の 「ラインマーカーまみれの聖書」を、 今すぐポケットに入れて、旅に出よう。
『姑獲鳥の夏』京極夏彦
古本屋にして陰陽師(おんみょうじ)が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第1弾。東京・雑司ヶ谷(ぞうしがや)の医院に奇怪な噂が流れる。娘は20箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵・榎木津(えのきづ)らの推理を超え噂は意外な結末へ。
『六人の嘘つきな大学生』浅倉秋成
IT企業の最終選考。最終選考に残った六人の就活生たちは、全員で内定を得るため、交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。 それは.....「六人の中から一人の内定者を決める」こと。
『君のクイズ』小川哲
生放送の決勝で、対戦相手は問題が読まれる前に正解し優勝を果たした。なぜ答えられたのか。真相を追う三島の思考を通じ、クイズプレーヤーの世界が体験できる。直木賞作家・小川哲の唯一無二のクイズ小説。
『人もいない春』西村賢太
親類を捨て友人もなく孤独を抱える北町貫多17歳。製本所でバイトを始めるが、短気と喧嘩っぱやさでまた独りに。『苦役列車』へと連なる、西村賢太の破滅型私小説集。生の不器用さがひりつく。
『風を飼う方法』おばらばん
おばらばんが紡ぐ、日々の暮らしに寄り添う物語。手に取れないもの、言葉にならない気持ちと、どう向き合い暮らしていくか。ささやかな生活の一場面に、そっと心を寄せたくなる作品です。
『動物化するポストモダン』東浩紀
物語からデータベースへ。オタクたちの消費行動の変化が社会に与える大きな影響とは? 2000年代以降の批評を決定づけた、伝説的日本文化論。
『何者』朝井リョウ
就活を控えた拓人たち五人が、対策のため集まるようになる。SNSや面接で発する言葉の奥ににじむ本音と自意識が、彼らの関係を静かに変えていく。若者世代の痛点を突く、朝井リョウの直木賞受賞作。
『三十路の逆立ち』くどう れいん
くどうれいんの真骨頂! 「人生の機微」をいっぱいに詰め込んだ傑作エッセイ集。 「生活」に訪れる光景、瞬間、出会いの数々。明日もまた読みたくなる23編。
『日本の保守とリベラル』宇野重規
実を言えば、「保守」と「リベラル」は必ずしも対の概念ではない。「保守」の反対は「革新」や「急進」であるし、「リベラル」の対抗概念は「権威主義」や「不寛容」である。両者は次元の異なる話であり、必ず二者択一の選択肢ではないー
『はじめての人類学』奥野克巳
100年前、人類学者たちは「人間の生とは何か」を知ろうとフィールドワークへ飛び出した。マリノフスキ、レヴィ=ストロースら4人の巨人の足跡から、人類学の真髄をつかむ。いままでなかった新しい入門書。
『カステラ』パク ミンギュ
生きることに疲れた大学生の「私」は、大切なもの、あるいは、世の中に害悪をもたらすものを、爆音の冷蔵庫にしまうことにしたー 表題作「カステラ」をはじめとして、想天外な発想と軽やかな語り口で、現代を生きる人々の孤独や不安をユーモラスに描くパク・ミンギュの傑作短編集。
『イン・ザ・メガチャーチ』朝井リョウ
「推し活」経済が沸騰する日本。あるアイドルグループの運営に参画することになった男。繊細過ぎて、積み重なる心労を癒やしたい大学生。仲間と楽しく舞台俳優を応援していたが、とある報道で状況が一変する女。世代も立場も異なる3つの視点から、人の心を動かす“物語”の功罪を炙り出す。
『蟹工船』小林多喜二
オホーツク海の蟹工船で、非人間的な労働を強いられる者たち。過酷な搾取のなかで彼らが団結へと目覚めていく姿を描く。プロレタリア文学を代表する小林多喜二の名作。
『ブルーアワー』伊波真人
都市の生活を、ときにひんやり、ときにユーモラスに切りとる伊波真人の第二歌集。ファミレスの明るさ、タワマンの地下、真夜中のタクシー。シティポップな響きをまとった短歌が、夜の都市の情景を鮮やかに立ち上げる。
『チョコレートの世界史』武田尚子
原産地では飲み物であり薬であり貨幣でもあったカカオ。ヨーロッパで固形チョコが発明・改良され爆発的に普及する。キットカットを生んだロウントリー家の歩みまで、近代を支えたお菓子の通史を描く。
『実存と構造』三田誠広
「人は自由だ」と説く実存主義と、「人は構造に規定される」と説く構造主義。20世紀思想を二分した二つの立場を、文学作品を手がかりに読み解く。相反する人間観のあいだで揺れてみる一冊。
『地雷グリコ』青崎有吾
勝負事にやたら強い女子高生・射守矢真兎が、子供の遊びを改造したゲームで強者に挑む。地雷グリコ、自由律ジャンケン、だるまさんがかぞえた。読み合いと駆け引きが冴える、青崎有吾の最高級の頭脳戦。解説は小川哲。
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』村上春樹
「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」、交互に語られる二つの物語が響き合う村上春樹の長編。意識と自我をめぐる幻想的な旅が、独特の世界観のなかで展開する。谷崎潤一郎賞受賞作。
『武蔵野』国木田独歩
かつては萱原だった武蔵野の雑木林。その四季のうつろいと自然の情趣を、みずみずしい感性で描き出す国木田独歩の随筆的短編。日本人の自然観を新しくした、近代散文の記念碑的作品。
『イシューからはじめよ』安宅和人
僕がこれまでに見てきた「圧倒的に生産性の高い人」にひとつ共通していることがある。それは、彼らが「ひとつのことをやるスピードが10倍、20倍と速いわけではない」ということだ。分野がビジネスであろうとサイエンスであろうと「本当に優れた知的生産には共通の手法がある」.....
『デザインの骨格』山中俊治
Suica改札機からロボットまで手がける工業デザイナー・山中俊治が、製品の背後にある思考と構造を綴るエッセイ。手を動かす現場から、美しい機能はどう生まれるのかを語る。デザインが特別な技術や知識でなく、普段の生活や自分の行動をデザインという視点で観察する習慣が身につく。
『デザインの小骨話』山中俊治
Suica改札機の読み取り部をはじめ、自動車や時計など 数々のプロダクトデザインを手掛けてきた山中俊治氏が綴る、ものづくりをめぐる小さな話の数々。美しい形はどう生まれるのか。手を動かす人ならではの観察眼で、日常の道具や技術の奥にある思考を照らし出す。
『2040年 半導体の未来』小柴満信
半導体業界のキーマン小柴満信が、日本再生戦略として最先端半導体の国産化を提言。米中対立や台湾有事、ラピダスやTSMC熊本工場——地政学と産業が交錯する半導体の今と、次世代計算基盤の未来を現場視点で語る。
『「まぁ、いっか。」と心がラクになる東洋哲学』富増 章成
老子「何もせず、ありのままでいい」 孫子「戦ったら、その時点で負け」 釈迦「本当の自分なんてあるわけない」 龍樹「すべての悩みは、存在しない」 空海「欲があっても、別にいい」 親鸞「こだわりを捨てて、謙虚に生きる」
『蝉しぐれ』藤沢周平
東北の小藩を舞台に、少年・牧文四郎が父の悲運や友情、幼馴染ふくへの淡い想いを胸に成長していく。藩の政争に翻弄されながらも清廉に生きる姿を、藤沢周平が美しい情景とともに描く、時代小説の不朽の名作。
『ビューティフルからビューティフルへ』日々野コレコ
絶望をドレスコードにして生きる高校三年生の静と、ネグレクト家庭に育ち「死にたい歴=年齢」のナナ。ある晩、受験生のナナが単語カードを片手に歩いていると、駅前でサイファーをしている若い男に声をかけられた。ナナは気まぐれで、静と自分の通い慣れている「ことばぁ」という老婆の家に誘うが――
『傲慢と善良』辻村深月
婚約者・真実が失踪し、架は彼女の過去をたどる。恋愛だけでなく生きる上でのあらゆる悩みに答える物語として圧倒的支持を得た辻村深月の傑作。婚活や自己肯定をめぐり、誰もが自分を重ねてしまう。解説は朝井リョウ。
『コンビニ人間』村田沙耶香
コンビニのバイト歴18年、36歳の古倉恵子。店員でいるときだけ世界の歯車になれる彼女の前に、婚活目的の白羽が現れ、その生き方を否定する。現代の実存を軽やかに問う芥川賞受賞の世界的ベストセラー。
『エッセイストのように生きる』松浦弥太郎
見つめつづけ、考えつづければ、おだやかな暮らしが手に入る。 エッセイスト松浦弥太郎が、考え方、書き方、読書、SNSとの付き合い方までを案内する、新しい思考のレッスン。
『近代家族の成立と終焉』上野千鶴子
家族はどこから来てどこへ行くのか。「ファミリィ・アイデンティティ」の視点から揺れ動く現実を描き、近代家族の成立を歴史社会学的に位置づけた上野千鶴子の代表作。
『僕たちはまだ、インフレのことを何も知らない』スティーヴン・D・キング
世界はインフレの恐怖を忘れていた。欧州最大の銀行HSBCの上級経済顧問が、インフレの起こる条件や勝ち組・負け組の特徴を解説。おカネの価値が減る時代の経済サバイバルガイド。
『何者』朝井 リョウ
移動こそが言語を豊かにする——旅の意味を捉え直す一冊。
『東京都同情塔』九段理江
建築家・牧名沙羅は、〈同情されるべき人々〉【ホモ・ミゼラビリス】が暮らす新時代の刑務所・シンパシータワートーキョーのコンペに参加する。人は、どこまで寛容で在らねばならないのか。空虚な言葉と正義が支配する東京に、沙羅のデザインしたタワーがそびえ立つ。
『青天』若林正恭
「人にぶつかっていないと、自分が生きているかよくわからない」。万年2回戦のアメフト部で強豪校に敗れた中村昴は、引退後、受験にも身が入らず宙ぶらりんの日々を過ごす。不甲斐なさにもがき、再び競技と向き合う決意を固める。若林正恭、渾身の初小説。第175回直木賞候補作。
『イクサガミ』今村翔吾
明治11年。深夜の京都、天龍寺。 「武技ニ優レタル者」に「金十万円ヲ得ル機会」を与えるとの怪文書によって、腕に覚えがある292人が集められた。 告げられたのは、〈こどく〉という名の「遊び」の開始と、七つの奇妙な掟――
『考えなしの行動?』ジェーン・フルトン・スーリ
窓を鏡にする、傘をポケットにひっかける、背中を台にして書く......誰かが無意識にやっている、モノの変な使い方。そこには、ユーザーの潜在的なニーズが潜んでいる。数々の、世界的ヒット商品は、このエクストリームユーザーを観察することで生まれた.....
『浮遊霊ブラジル』津村 記久子
初の海外旅行を前に急逝した「私」が幽霊となり旅人に憑いて目的地を目指す表題作、定年後に帰郷した男の日々を描く川端康成文学賞受賞作「給水塔と亀」など七篇を収める短篇集。紫式部文学賞受賞作。
三宅香帆(選書家)『蹴りたい背中』綿矢りさ
ハツとにな川はクラスの余り者同士。ある日ハツは、オリチャンというモデルのファンである彼の部屋に招待されるが……文学史上の事件となった百二十七万部のベストセラー、史上最年少十九歳での芥川賞受賞作。
『破戒』島崎藤村
被差別部落出身の青年教師・瀬川丑松は、出身を隠せと父から堅く戒められていたが、苦悩の末、ついにその戒めを破る。創作の場を詩から小説へと転じ、日本における自然主義文学運動への道を開いた作品。
『モビリティ リ・デザイン 2040』KPMGモビリティ研究所
IoTやAI、脱炭素の潮流はヒト・モノ・カネの移動をどう変えるか。約20年後の都市と地方の暮らし——働く・暮らす・遊ぶ・学ぶ——をモビリティを軸に予測。 “人にやさしい”近未来社会実現の可能性と課題を説く。
『STARTUP 優れた起業家は何を考え、どう行動したか』堀新一郎
一部のVCや起業家コミュニティでのみ共有されてきた起業成功の原理原則を、17人の起業家インタビューから体系化。アイデアのつくり方からチームビルディング、資金調達まで、投資家が聞き出し経営学者がまとめた起業のバイブル。
『むらさきのスカートの女』今村夏子
「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で彼女が働きだすよう誘導し……。ベストセラーとなった芥川賞受賞作。
『BOXBOXBOXBOX』坂本湾
宅配所に流れる箱を仕分ける安(あん)。ある箱の中身を見た瞬間から次々に箱が消えていって――顔なき作業員たちの倦怠と衝動を描き、新時代の〈労働〉を暴くベルトコンベア・サスペンス。 「私」であることを必要とされない労働において、「私」を保ち続けることはいかにして可能か?
『夫婦別姓』栗田路子
夫婦同姓が法律で強制されているのは今や日本のみ。本書では、夫婦別姓も可能な英国・米国・ドイツ、通称も合法化したフランス、別姓が原則の中国・韓国・ベルギーで実体験を持つ筆者達が各国の歴史や法律から姓と婚姻、家族の実情を考察し「選べる」社会のヒントを探る。
『推し、燃ゆ』宇佐見 りん
「あたしには、みんなが難なくこなせる何気ない生活もままならなくて、その皺寄せに苦しんでばかりいる。だけど推しを推すことがあたしの生活の絶対で、それだけは何をおいても明確だった。中心っていうか、背骨かな」
『美しいものを見に行くツアーひとり参加』益田ミリ
40歳になった時、美しいものを見ておきたくなった。オーロラ、クリスマスマーケット、モンサンミッシェル。一人の海外旅行は不安でもツアーなら大丈夫。益田ミリが、行きたい所で見たいものを見て食べる旅を綴る。
『たけくらべ』樋口一葉
落ちぶれた愛人の源七とも自由に逢えず、自暴自棄の日を送る銘酒屋のお力を通して、社会の底辺で悶える女を描いた『にごりえ』。今を盛りの遊女を姉に持つ14歳の美登利と、ゆくゆくは僧侶になる定めの信如との思春期の淡く密かな恋を描いた『たけくらべ』。
『蛇にピアス』金原ひとみ
「スプリットタンって知ってる?」そう言って、男は蛇のように二つに割れた舌を出した―。その男アマと同棲しながらサディストの彫り師シバとも関係をもつルイ。彼女は自らも舌にピアスを入れ、刺青を彫り、「身体改造」にはまっていく...
『映画を早送りで観る人たち』稲田豊史
映画を早送り、10秒スキップ、あらすじで済ませる。その違和感から始まった取材は、そうせざるを得ない切実さが社会を覆う事実に突き当たる。コンテンツを「消費」する現代の欲望をあぶり出す意欲作。
『超一流の雑談力』安田正
あたりさわりのない雑談ではなく「意味のある雑談」が仕事と人間関係を変える。安田正が、声のトーンから相づち、質問の仕方まで全38項目の具体的テクニックを紹介。日常で鍛えるトレーニングも収録した、実践的な会話術の一冊。
『君のクイズ』小川哲
生放送の決勝で、対戦相手は問題が一文字も読まれる前に正解し優勝した。なぜ答えられたのか。真相を追う三島の思考を通し、クイズプレーヤーの世界がまるごと体験できる。直木賞作家・小川哲の唯一無二のクイズ小説。
『余裕があるほど心が満たされる ことばの器』キム・ユンナ
ことばを大切にするとは、ことば通り受け取ることではなく、その奥にある本心を見つめること。 表面ではなく深度でことばを捉えることができれば、私たちは他者を、自分を、より理解することができるだろう。 この本は、「ことばの器」とともに「愛情の器」を育てるための一冊でもある。
『或る女』有島武郎
美貌と才気にあふれた早月葉子が、道徳に縛られず奔放に生きようとするも、破滅へと向かっていく。旧来の女性像を打ち破ろうとした一人の女の情熱と悲劇を描く、有島武郎の長編代表作。
『ザリガニの鳴くところ』ディーリア・オーエンズ
家族に見捨てられながらも、広大な湿地でたったひとりで生きる少女に、ある殺人の容疑がかかる...自然界への、この上なく美しい賛歌であり、胸を締め付けるような切ない成長物語であり、そして、予測不能な殺人事件の物語。
『謎とき 世界の宗教・神話』古市憲寿
聖書、ゾロアスター教、北欧神話、論語まで。個性豊かな12人の専門家に、古市憲寿が読者に代わって理解の「ツボ」を聞いた! 各宗教・神話の基礎がわかる解説マンガ付き!
『デザインのめざめ』原研哉
デザインの最も大きな力は、目覚めさせる力である——。マカロニ、温泉、セーター、数学。日常のふとした瞬間に潜む「デザインという考え方」を、原研哉がていねいに掬い上げる。ものの見方が静かに変わるエッセイ集。
『めでたし、めでたし』大森兄弟
とある同業者が「あまりにも奇書すぎて勝手に推薦ペーパーを作った」と言っており堪らず拝読し、本当に奇書すぎて読後に天を仰いだ一冊。言葉を選ばずに言うと、キショい奇書。
朝井リョウ(選書家)『良い戦略、悪い戦略』リチャード・P・ルメルト
“戦略の戦略家”と称されるリチャード・P・ルメルトが、「良い戦略」を立てるための手がかりを示した書。世にはびこる諸々の「悪い戦略」を徹底分析する中で、良い戦略とはいかなるものかを明確にする。
『なんとなく、クリスタル』田中康夫
一九八〇年東京。大学に通うかたわらモデルを続ける由利。なに不自由ない豊かな生活、でも未来は少しだけ不透明。彼女の目から日本社会の豊かさとその終焉を予見した、永遠の名作。
『江戸川乱歩短篇集』江戸川乱歩
大正末期に登場した異才・江戸川乱歩。卓抜な着想と緻密な構成で読者を引き込む。デビュー作「二銭銅貨」をはじめ「心理試験」「押絵と旅する男」など代表作12篇を収録。日本ミステリの原点を味わう一冊。
『「世間」とは何か』阿部謹也
日本人の生きてきた枠組「世間」とは何か。古代から現代まで、日本人の生活を支配し、日本の特異性をつくってきた「世間」の本質とは? ヨーロッパの「社会」を追究してきた歴史家の視点で問い直す。
『新世界より』貴志祐介
1000年後の日本。念動力を得た人類が築いた平和な町で、子どもたちは先史文明の一端を知る。病的に美しいユートピアの裏に潜む恐るべき真実とは。第29回日本SF大賞受賞、貴志祐介の圧巻の長編SF。
『テスカトリポカ』佐藤究
メキシコのカルテルを追われた麻薬密売人と、日本人の臓器ブローカーが出会う。川崎の孤独な少年を巻き込み、海を越えて交錯する運命の背後に、滅亡した王国アステカの神の影がちらつく。
『この世にたやすい仕事はない』津村記久子
ストレスに耐えかねて退職した「私」が、風変わりな五つの仕事を渡り歩く短編集。隠しカメラを使った小説家の監視、巡回バスのアナウンス原稿づくり…マニアックな労働を通じ、自分の居場所を探すお仕事小説。
『人は話し方が9割』永松茂久
「話すこと」にまつわる悩みを挙げるとキリがありません。コミュニケーションの基本である会話がうまくいくようになる、ちょっとした、でも多くの人が気づいていないエッセンス。
『日銀を知れば経済がわかる』池上彰
デフレ脱却のための異次元緩和やマイナス金利政策など日銀の動向に注目が集まっている。誕生から最新の政策まで分かりやすく解説。
『エンタメビジネス全史』中山淳雄
音楽、映画、アニメ、ゲーム、テーマパーク。日本のエンタメ産業が、誰の手でどう生まれ、ビジネスとして育ったのか。全11分野の発展史を解説。ゼロから市場を生み出すための教科書でもある名著。
『彼方の幽霊』成清朔
こんな声を、こんなふうにこんな思いで、見たこと聴いたこと、あっただろうか ――川上未映子 痛みと喜びは異なる位相において両立可能であることを知った ――穂村弘 Theyの押し殺してきた、柔らかい、たいせつな感覚を、その小声で受け止める ――カニエ・ナハ
『海苔と卵と朝めし』向田邦子
食いしん坊で知られた向田邦子が、食べものへの愛着を綴った随筆集。海苔、卵、朝めし——ありふれた食卓の一品に、家族の記憶や昭和の暮らしがにじむ。ものを食べることの幸福を、味わい深い言葉で伝えてくれる。

『タイムスリップ・コンビナート』笙野頼子
海芝浦に向かう「私」を待ち受けるのは浦島太郎、レプリカント、マグロの目玉…。たどり着いた先はオキナワか? 時間と空間はとめどなく歪み崩れていく。言葉が言葉を生み、現実と妄想が交錯する。哄笑とイメージの氾濫の中に、現代の、そして「私」の実相が浮び上がる。
『ポテトチップスと日本人』稲田豊史
なぜ日本人はこんなにポテチが好きなのか。のり塩、コンソメパンチ、ピザポテト。一枚のポテトチップスを軸に、憧れ・大衆化・格差までを映す戦後食文化史であり、鋭い日本人論としても読める一冊。
『12ヶ月で学ぶ現代アート入門』山本浩貴
現代アートの意味や歴史、近代美術との違いから、政治・価値・ケアとの関係まで、現代アートをめぐる「?」を解き明かす入門書。
『ベッドタイムアイズ』山田詠美
視線が交わされ、二人の愛は始まる。メイクラブまでは一瞬だった。クラブ歌手キムと黒人兵スプーン。溜息だけの会話、肌に溶け込む肉体、男の刻印が女に押され、狂おしい愛が二人を包む「ベッドタイムアイズ」。
『絵を見る技術』秋田麻早子
この絵の主役はどこ?なぜ惹きつけられる?線・色・構図といった「造形」の面から歴史的名画を読み解く。センスも知識もなくても、絵を自分の目で見て良し悪しを判断できるようになる1冊。
『教養としてのフードテック』松島倫明
本書は、単なる最新技術の解説書でも、業界動向のレポートでもありません。 自然科学、社会科学、人文科学──あらゆる領域の知見を統合(リベラルアーツ)し、テクノロジー一辺倒になりがちな「食の未来」の議論の視座を広げる書です。
『月ぬ走いや、馬ぬ走い』豊永浩平
沖縄に生きるアメリカルーツの男子小学生、片足を失い幻肢痛に苦しむ米兵と結婚したコザの女性、特攻へ向かう旧日本軍将校──。14人の語りを通して、戦中から現代までの沖縄の80年史を描き、その因果の物語を辿る。川上未映子が「まったくの才能」と評した、詩的で恍惚的な疾走。
『仮説思考』内田和成
情報を集めきる前に答えの当たりをつける——内田和成が説く仮説思考は、BCGコンサルタントが3倍速で仕事を進める秘訣。仮説から始めれば作業量は激減し、意思決定は速くなる。全体像を先に描く思考の型を実務目線で伝える。
『風神雷神』原田マハ
信長の命で、狩野永徳の屏風をローマ法王に届けるべく天正遣欧少年使節と旅立った俵屋宗達。試練を越え辿り着いた西洋で、もう一人の天才カラバッジョと出会う。原田マハが描く、一気読み必至のアート歴史小説。
『人文知は武器になる』山口周
「意思決定の質」が変わる 人類社会の「傾向」を知ろう 日本の強みはセンスにあり ベストセラー『人生の経営戦略』などの著者と、 「歴史を面白く学ぶコテンラジオ」MCの初対談
『現代ロシアの歴史認識論争:「大祖国戦争史観」をめぐるプーチン政権の思惑』西山美久
独ソ戦での勝利を称え、ソ連が欧州を「解放」したとする「大祖国戦争史観」。だが欧州の目には「新たな占領」と映り、論争は二国間から国際機関へと広がっていく。プーチン政権はいかにこの史観の正当化を図り、それは戦争にどう結びつくのか。膨大な資料からその実態を描く....
『絶望ハンドブック』坂口恭平
作家・坂口恭平が若い頃よりとらわれてきた自身の「絶望状態」との格闘をつづった、切実で赤裸々な記録。困難の果てに辿りついた「絶望」との新たな関係性にいたる道筋は、渦中にいる多くの人々に希望を示すだろう。
『ガダラの豚』中島らも
アフリカにおける呪術医の研究でみごとな業績を示す民族学学者・大生部多一郎はテレビの人気タレント教授。8年前に調査地の東アフリカで長女の志織が気球から落ちて死んで以来、大生部はアル中に。妻の逸美は神経を病み、新興宗教にのめり込む。大生部は奇術師のミラクルと共に逸美の奪還を企てるが…
『アマゾン、ヨドバシ、アスクル…… 最先端の物流戦略』角井亮一
2024年問題で過酷さを増す物流を、企業競争力の核と捉える一冊。アマゾン、ヨドバシ、アスクルなど物流最前線を走る企業の戦略と、それを支える仕組みを角井亮一が解説。高収益を生むビジネスモデルの裏側が見えてくる。
『燃えよ剣』司馬遼太郎
武州多摩のバラガキ・土方歳三が、近藤勇らとともに京へ上り新選組を結成する。副長として苛烈な軍事集団を築き、時流が倒幕へ傾く中も最後まで信念を貫く。稀代の男の生涯を描いた、司馬遼太郎の国民的ベストセラー。
『デザインのデザイン』原研哉
リ・デザイン、無印良品、EMPTINESS。原研哉がデザインとは何かを根本から問い、日常を未知のものとして捉え直す。ものづくりと情報、日本の美意識を横断する現代デザインの必読書。
『日本のアーティストガイド&マップ』美術手帖編集部
日本の現代アートをもっと自由に楽しむためのガイドブック決定版!“現代アートの主役(=アーティスト)たち”を巡る旅にご案内しましょう。
『寝ながら学べる構造主義』内田樹
私たちのものの見方は、じつは目に見えない「構造」に規定されている。ソシュール、フーコー、レヴィ=ストロースらの構造主義を、内田樹が驚くほど平易に語る名入門書。寝ながら読めて、頭が組み変わる。
『OUT』桐野夏生
深夜の弁当工場で働く主婦たちは。それぞれの胸の内に得体の知れない不安と失望を抱えていた。「こんな暮らしから抜け出したい」そう心中で叫ぶ彼女たちの生活を外へ導いたのは、思いもよらぬ事件だった。なぜ彼女たちは、パート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか?
『深夜特急2』沢木 耕太郎
ひと言の重みが違う。乾いた風景が言葉観を変えてくれます。
『Beyond Human 超人類の時代へ』イブ・ヘロルド
250歳でも若々しい肉体、止まらない人工心臓、細胞を修復するナノボット、AIと結びついた脳——最先端医療が不老不死を現実にしうる時代を、イブ・ヘロルドが描く。人類が生物の限界を超えるとき、私たちに何が起こるのか。
『数学の世界史』加藤文元
古代エジプト数学、インド数学、和算...。かつて風土や社会を反映した独自の数学が各地で発展していた。 現代数学は、「同化」と「征服」で作られた。その知られざる文明史を、解き明かす。
『推し、燃ゆ』宇佐美りん
生きづらさを抱える高校生あかりにとって、アイドルを解釈し推すことだけが背骨だった。ある日その推しが炎上する。時代を映す青春文学として共感を呼んだ、宇佐美りんの芥川賞受賞ベストセラー。
『ゆっくり、いそげ』影山知明
金銭換算しにくい価値は失われるしかないのか。 JR中央線・乗降客数最下位の西国分寺駅―― そこで全国1位のカフェをつくった著者が挑戦する、 「理想と現実」を両立させる経済の形。
『文化人類学の思考法』松村 圭一郎/中川 理/石井 美保
文化人類学は「これまでのあたりまえ」の外へと出ていくための「思考のギア(装備)」だ。本書はその最先端の道具が一式詰まった心強い「道具箱」だ。こんなに「使える」本は滅多にない。ビジネスマンからクリエイター、学生まで、下手な実用書を買うくらいなら、これを常備しておくことをおすすめする
『究極の鍛錬』ジョフ・コルヴァン
モーツァルトからバフェットまで、卓越した人々を貫く共通項は才能ではなく「究極の鍛錬」だった。心理学の達人研究をもとに、コルヴァンが一流を生む「鍛錬の質」を解き明かす。
『松岡まどか、起業します』安野 貴博
大企業のインターン生だった女子大生・松岡まどかは、突然内定を取り消される。スカウトの誘いに乗り、一年以内に時価総額十億円の会社をつくることに。AI時代のスタートアップを描く長編小説。
安野貴博(政治家/SF小説家)『ウォッチメイカー』ジェフリー・ディーヴァー
残忍な殺人現場に残されたアンティークの時計。被害者候補はあと8人…史上最強の敵にライムとサックスはどう立ち向かうのか!?
『資本主義と、生きていく。』品川皓亮
時間がない、停滞してはいけない、もっと稼がなきゃ、数字は絶対、羨ましいと思われたい……ビジネスパーソンの「しんどさ」は、資本主義でできている。 では、その資本主義は、どのように生まれたのか?
『みだれ髪』与謝野晶子
燃えるような激情を詠んだ与謝野晶子の第一歌集「みだれ髪」。近代短歌の金字塔をうちたて、多くの若い詩人や歌人たちに影響を与えた作品の数々を、現代語訳とともに味わう。
『アフリカで学ぶ文化人類学』松本尚之
環境、経済、都市と移民、親族、呪術と科学。11の主題から人間の生の可能性を問い直す。不朽の民族誌と最新研究に学ぶ、文化人類学にもアフリカにも最適の入門書。
『暇と退屈の倫理学』國分功一郎
「暇」とは何か。人間はいつから「退屈」しているのか。スピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーらの叡智を著者の導きで読み解き、消費社会における気晴らしと退屈の問題を鋭くえぐったベストセラー。
『不可能性の時代』大澤真幸
戦後日本を「理想の時代」から「虚構の時代」、そして「不可能性の時代」へと読み解く。オタク、リスク社会、少年犯罪を貫く現代の心性とは。私たちが逃避する「現実」の正体に迫る社会学。
『現代生活独習ノート』津村 記久子
SNSチェックに疲れた会社員、母娘の台所戦争、遅れても許せるロバの配送…。情報に疲れた現代人の生活に寄り添う津村記久子の短編集。味気ない日々をゆるゆると肯定してくれる、脱力系の真骨頂。
『虐殺器官』伊藤計劃
テロとの戦いの時代、先進国は管理体制を敷き、後進国では虐殺が急増していた。その陰に囁かれる謎の男ジョン・ポールを追う米軍大尉。大量殺戮を引き起こす虐殺の器官とは。ゼロ年代最高と評される伊藤計劃のSF。
『いい子のあくび』高瀬 隼子
人間の感情の複雑性を、複雑なまま根ごとごそっと拾い上げて紙の上に転写してくれたような小説。表題作はもちろん、併録「お供え」も大好き。こういう本をもっと教えて下さい。
朝井リョウ(選書家)『暁星』湊かなえ
文科大臣で文壇の大御所でもある作家が、高校生の文化祭式典で刺殺される。逮捕された男は週刊誌に手記を発表し、被害者が関わった新興宗教への恨みを綴った。同じ式典にいた作家は事件を小説に描き始める。事実と虚構、ふたつの物語が重なるとき見える景色とは。湊かなえ渾身作。
『チョコレート革命』俵万智
甘くも苦い大人の恋をうたい“恋愛歌人”の名を不動のものにした、今なお伝説の歌集。
『クオンタム思考』村上憲郎
【Google】ラリー・ペイジ、【ポケモンGO】ジョン・ハンケ、【YouTube】チャド・ハリー… 天才たちが共通して駆使していた「日常感覚を超える」テクニック。 「日常感覚元グーグル日本法人社長・村上憲郎が、専門を越えて世界を捉える知的態度を説く。
『富士山』平野啓一郎
結婚していたかもしれない人、死んでいたかもしれない自分、犯したかもしれない罪.... 無数の”かもしれない人生”の中で、なぜ今のこの人生なのか?些細なことで運命が変わってしまう中で、私たちはどうやって前を向いて生きるのか?
『旅のラゴス』筒井 康隆
寒さの描写を読むだけで、自分の輪郭がくっきりしてくるようでした。
『コーヒーにミルクを入れるような愛』くどうれいん
くどうれいんが、結婚という節目を挟んだ日々を綴る傑作エッセイ集。レストランで向かい合う恋から、好きなものを買って横並びで食べる結婚へ。なにかになりたくてたまらなかったあの頃、書き続けた日々。前を見て進むこと。いとおしい日常も、あらたな節目の一日もやさしく包み込む傑作エッセイ。
『こころ』夏目 漱石
「自分は寂しい人間だ」「恋は罪悪だ」。 断片的な言葉の羅列にとまどいながらも、奇妙な友情で結ばれている「先生」と私。 ある日、先生から私に遺書が届いた。「あなただけに私の過去を描きたいのです…」。 遺書で初めて明かされる先生の過去とは?
『夏帆』村上 春樹
「正直いって、君みたいな醜い相手は初めてだよ」 26歳の絵本作家、夏帆は初対面の男にいきなりこう告げられた。とびきり美しくも賢くもなく、少しばかり好奇心の強い彼女は、怒りよりもショックよりも、ただ純粋に驚いた。しかしそれから彼女の周りでは、さまざまな奇妙な出来事が起こりはじめる。
『正欲』朝井リョウ
息子が不登校になった検事・啓喜。 初めての恋に気づく女子大生・八重子。 ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。 ある人の事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり合う。 だがその繋がりは、”多様性を尊重する時代"にとって、ひどく不都合なものだった。
『資本主義の中で生きるということ』岩井克人
「資本主義とは最悪のシステムである。ただし、これまで存在したすべてのシステムを除いて」 文学や映画や絵画、リーマン・ショックやビットコイン、日本の近代化の問題に人文社会科学の危機――貨幣や資本主義を根源的に探究してきた理論経済学の第一人者が、縦横に語ったエッセイ集。
『推し、燃ゆ』宇佐見りん
逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。アイドル上野真幸を”解釈”することに心血を注ぐあかり。ある日突然、推しが炎上し――。デビュー作『かか』が第33回三島賞受賞。21歳、圧巻の第二作。
『東京百景』又吉直樹
死にたくなるほど苦しい夜には、これは次に楽しいことがある時までのフリなのだと信じるようにしている。のどが渇いてる時の方が、水は美味い。忙しい時の方が、休日が嬉しい。苦しい人生の方が、たとえ一瞬だとしても、誰よりも重みのある幸福を感受できると信じている。
『職業としての小説家』村上春樹
「村上春樹」は小説家としてどう歩んで来たか――作家デビューから現在までの軌跡、長編小説の書き方や文章を書き続ける姿勢などを、著者自身が豊富な具体例とエピソードを交えて語り尽くす。
『映画を早送りで観る人たち』稲田豊史
映画を早送り、10秒スキップ、あらすじで済ませる。その違和感から始まった取材は、そうせざるを得ない切実さが社会を覆う事実に突き当たる。コンテンツを「消費」する現代の欲望をあぶり出す意欲作。
『乳と卵』川上未映子
娘の緑子を連れて大阪から上京してきた姉でホステスの巻子。巻子は豊胸手術を受けることに取りつかれている。緑子は言葉を発することを拒否し、ノートに言葉を書き連ねる。夏の三日間に展開される哀切なドラマは、身体と言葉の狂おしい交錯としての表現を極める。日本文学の風景を一夜にして変えてしま
『友情』武者小路実篤
脚本家野島と、新進作家の大宮は、厚い友情で結ばれている。野島は大宮のいとこの友人の杉子を熱愛し、大宮に助力を願うが、大宮に心惹かれる杉子は野島の愛を拒否し、パリに去った大宮に愛の手紙を送る。
『ポトスライムの舟』津村記久子
29歳、工場勤務のナガセは、食い扶持のために、「時間を金で売る」虚しさをやり過ごす日々。ある日、自分の年収と世界一周旅行の費用が同じ一六三万円で、一年分の勤務時間を「世界一周という行為にも換金できる」と気付くが――。
『多忙感』菅原洋平
いつも時間に追われている気がする――その原因は「多忙感」だった。効率化すればするほど脳の負荷は増え、「やることが多い気がする」状態に陥る。臨床と脳科学の両面から、多忙感の解消法とともに、 「いちばん作業が進む方法」を解説する。
『漫画家入門』浅野いにお
浅野いにおは、文章もすごい。初めてのエッセイ集。 再婚、新居の購入、画業20周年。生活をとおして「漫画を描くこと」を見つめた、1年の記録。
『どうせ世界は終わるけど』結城真一郎
人類滅亡の危機がやってくる――ただし百年後に。世界を駆け巡った衝撃ニュースだったが、「終末」を意識させるには、小惑星衝突までの猶予が長かった。人々のささやかな勇気が少しずつ重なり合い、未来なき世界で“希望”を編む、奇跡の連作短編集!
『燃えよ剣 下』司馬遼太郎
薩長同盟で時流が倒幕へ傾く中、土方歳三は最後まで激しく抵抗する。鳥羽伏見から江戸、会津、そして箱館五稜郭へ。夢と信念を貫いた稀代の男の生涯が幕を閉じる。司馬遼太郎が描く不朽の名作、その下巻。
『美しいブランドのつくりかた』柴田陽子
日本一忙しいブランドプロデューサー・柴田陽子が、人の心を動かすブランドの築き方を語る。世界観をどう定め、どう伝えるか。美しさが選ばれる力になる過程を明かす。
『少年が来る』ハンガン
1980年の韓国・光州事件で命を落とした15歳の少年トンホを軸に、凄惨な国家暴力の犠牲となった死者や、拷問のトラウマに苦しむ生存者、息子の死を悼む母親らの視点から人間の尊厳を描く。 ノーベル賞作家ハン・ガンの代表作。
『富士山』平野啓一郎
アプリで知り合った相手、かき氷と病の予感。すべてが不確かな時代を生きる私たちの「ありえたかもしれない」分岐を、5つの物語に描く。コロナ禍以降の不安を掬い取った平野啓一郎の短編集。
『社会学史』大澤真幸
アリストテレスからメイヤスーまで、知の巨人が生んだ思想を平易な講義体でたどる。社会学史全体を見晴らす稀有な一冊。ものの見方が変わる、本物の教養が染み込む講義。
『金色夜叉』尾崎紅葉
熱海の海岸で、許婚者の宮の心が金持ちの他の男に傾いたことを知った貫一は、絶望の余り金銭の鬼と化し高利貸しの手代となる……。
『死にたいけどトッポッキは食べたい』ペク・セヒ
ぼんやりとしたうつ状態が長く続く“気分変調症”の治療を通して、自分の内面に向き合い、他者とのかかわり方を見つめ直した日々の記録。
『インディヴィジュアル・プロジェクション』阿部和重
「特別な存在」でありたいと願い映画的なものに憧れる青年。 現代日本文学の稀有な小説家・阿部和重のデビュー作『アメリカの夜』と、90年代「J文学」ブームの象徴的作品『インディヴィジュアル・プロジェクション』に通底する主人公像は、暴走を始める。
『デジタルツインで建築を解放する』広瀬郁
建築物やインフラ、インテリアから家具に至るまで、物理空間とデジタル空間を同時に管理・可視化する手法「デジタルツイン」の構築が求められている。本書はその基本的な考え方からプロジェクトの進め方など実務的な手法、中核となるBIMを使いこなすための運用や体制、ルールづくりのポイントを提供
『痴人の愛』谷崎潤一郎
きまじめなサラリーマンの河合譲治は、カフェでみそめて育てあげた美少女ナオミを妻にした。河合が独占していたナオミの周辺に、いつしか不良学生たちが群がる。成熟するにつれて妖艶さを増すナオミの肉体に河合は悩まされ、ついには愛欲地獄の底へと落ちていく。
『現代アニメ「超」講義』石岡良治
ポストジブリから深夜アニメまで「すべて」を観つくし批評する〈最強伝説〉、ここに爆誕! 細田守から新海誠への、ポストジブリ「国民作家」の交代劇。 膨大な数の新作が毎クールの“覇権"を競う、「深夜アニメ」の生態系....
『サマーレインの彼方』上原ひろみ
世界を舞台に活躍するジャズピアニスト・上原ひろみが綴るエッセイ。音を追い求める日々や、旅の途上で出会った風景を、演奏とは別の言葉で描き出す。表現に生きる人の内側に流れる時間を、そっと分けてもらえる一冊。
『堕落論』坂口安吾
「堕ちること以外の中に、人間を救う便利な近道はない」。第二次大戦直後の混迷した社会に、かつての倫理を否定し、新たな考え方を示した『堕落論』。安吾を時代の寵児に押し上げ、時を超えて語り継がれる名作。
『くるり詩集』くるり
ほろ苦く、切なく、あったかい、くるりならではの詩の世界がひろがる自選詩集。言葉の一つ一つをじっくりかみしめてほしい一冊。直筆の書き下ろし解説は読みごたえ有り!
『恩讐の彼方に』菊池寛
人を殺めた男が悔悟の末に僧となり、難所の岩山を掘り抜くことに生涯を捧げる。やがて彼を仇と狙う若者が現れるが──。
『今日の芸術』岡本太郎
「今日の芸術は、うまくあってはいけない。きれいであってはならない」。斬新な発言で大衆を魅了した岡本太郎の伝説的名著。刊行当時ベストセラーとなり、今も新鮮な感動を呼ぶ。
『海』小川 洋子
恋人の家を訪ね、海風でのみ鳴る楽器〈鳴鱗琴〉について彼女の弟と語り合う表題作ほか、言葉を失った少女とドアマンの交流、思い出に題名をつける老人など、静謐で少し奇妙な世界を描く七篇の短篇集。
三宅香帆(選書家)『教養としての量子コンピュータ』藤井啓祐
量子コンピュータが実用化されることで、ChatGPTより、はるかに賢いAIや量子医療、人工光合成などが実現するようになる。遠い話に感じるかもしれないが、量子コンピュータの実用化によって、私たちの日常やビジネスシーンが大きく変化する可能性は高い。
『脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか』紺野大地
脳とAIをつなぐと何が起こるか。会話せず思いを伝える、念じて検索する、偉人の脳を借りる——SFに見える近未来を、気鋭の脳研究者・紺野大地が科学の現在地から描く。松尾豊も絶賛、身体の限界を超える人類への問いかけ。
『ポピュリズムとは何か』水島治郎
EU離脱、排外主義、トランプ現象。「大衆迎合主義」と訳され民主主義の脅威とされる一方、既成政党に改革を促す面も指摘される。断罪では済まない現状を分析し本質に迫る。
『冷ややかな悪魔』石田 夏穂
商社勤めの有田ユカリは、体脂肪率が高いという理由で突然の出張禁止を告げられる。既婚か未婚かばかりを問う社内にうんざりしながら、規定値を目指してジムに通い始める。会社員と筋トレを描く中編。
三宅香帆(選書家)『経営者の孤独。』土門蘭
さまざまな経営者にその孤独な胸の内を問うていくインタビュー・エッセイ。組織を背負い、最後は一人で決断する立場の人たちが抱える孤独に、丁寧に耳を澄ます。人の上に立つとはどういうことかを考えさせられる。
『「まぁ、いっか。」と心がラクになる東洋哲学』富増 章成
老子「何もせず、ありのままでいい」 孫子「戦ったら、その時点で負け」 釈迦「本当の自分なんてあるわけない」 龍樹「すべての悩みは、存在しない」 空海「欲があっても、別にいい」 親鸞「こだわりを捨てて、謙虚に生きる」
『君たちはどの主義で生きるか』さくら剛
相対主義、功利主義、資本主義、実存主義……世の中の「〇〇主義」が、バカバカしい例え話でよくわかる本。仮面ライダーやゼルダ、AKB48まで動員し、22章にわたり主義・思想を紹介する。人生というダンジョンをどう生きるか。自分に合う主義を探しながら読める、さくら剛4年ぶりの最新作。
『印象派という革命』木村泰司
モネ、ドガ、ルノワール。日本人に人気の印象派の絵は、優しいイメージでとらえられがちです。しかし、じつは美術史に変容をもたらした革新的な芸術運動でした。作品の裏側には、近代社会の幕開けによって、人びとがはじめて味わうことになった孤独や堕落が隠されています...
『城の崎にて』志賀直哉
「小説の神様」志賀直哉の円熟期の作品から、厳選された短編集。交通事故の予後療養に赴いた折の実際の出来事を清澄な目で凝視した「城の崎にて」等18編。
『妊娠カレンダー』小川洋子
姉が出産する病院は、神秘的な器具に満ちた不思議の国……妊娠をきっかけにゆらぐ現実を描く芥川賞受賞作。「妊娠カレンダー」「ドミトリイ」「夕暮れの給食室と雨のプール」
『君たちはどう生きるか』吉野源三郎
「どう生きていこうか」と考えたり、「どう生きていくのが正しいだろうか」と疑ったりするのは、人間である証拠ともいえるのです。
『「推し」の科学』久保南海子
二次元に実在を感じ、会えない相手に生きる意味を見出す。「推す」という行為を、認知科学の最新概念「プロジェクション」で解き明かす。「いま、そこにない」ものに心を向ける、人間ならではの知性とは。
『ピアノ・ソナタ』S・J・ローザン
深夜ブロンクスの老人ホームで警備員が殴り殺された。手口から地元のギャングの仕業と判断されたが、納得がいかない被害者のおじは探偵ビルに調査を依頼。ビルは、中国人探偵リディアの助けを借りて、危険な潜入捜査を展開する。無鉄砲で繊細な中年探偵が卑しき街をいく。
『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』麻布競馬場
地方から東京へ出た若者たちの、虚無と諦念を描くショートストーリー集。SNSで凄まじい反響を呼んだ「3年4組のみんなへ」ほか、都会にしがみつく人々の痛みを鋭く切り取る麻布競馬場のTwitter文学20編。
『14歳からの哲学』池田晶子
言葉、自分とは何か、死、心、他人、善悪、自由。人には14歳以後、一度は考えておかなければならないことがある。池田晶子が30のテーマを通して、自分の頭で考えることへと静かに誘う哲学の定番書。
『私が選んだもので私は充分』ドミニック・ローホー
私がこの本で述べたい『レトロ』とは、つねに無理をして、より上の生活を追い求めていく駆け足人生をやめること。(中略)たえず新製品を追い求めるのではなく、すでに持っているものに満足し、それらに愛着を持って暮らすこと....
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』アンディ・ウィアー
未知の物質によって太陽に異常が発生、氷河期に突入しつつある地球。ひとり宇宙へ飛び立った男は、人類を救うミッションに挑む!地球上の全生命滅亡まで30年、人類の命運を賭けた一大プロジェクトに挑む宇宙飛行士の奮闘を描く、極限のエンターテインメント!
『どこにでもあるケーキ』三角みづ紀
わたしは皆とはちがう/全員がささやかにあらがう/でも完全にちがうのはこわい 誰もが感じてきた変わっていく心と身体と家族との関係性、教室の疎外感や世界の美しさを、失った記憶が蘇るように描きだします。
『キッチン』吉本ばなな
唯一の肉親であった祖母を亡くし、祖母と仲の良かった雄一とその母(実は父親)の家に同居することになったみかげ。日々の暮らしの中、何気ない二人の優しさに彼女は孤独な心を和ませていくのだが……。
『走ることについて語るときに僕の語ること』村上 春樹
移動と旅の境目が溶けていく感覚が、心地よく残ります。
『バタをひとさじ、玉子を3コ』石井好子
よく食べることは、よく生きること。料理好きで人に食べさせるのも好きな石井好子。義父に作ったオムレツ、休日のブランチ、世界各地の料理。パリ仕込みのエレガンスとエスプリ溢れる、食いしん坊必読のお料理エッセイ。
『金閣寺』三島由紀夫
一九五〇年七月一日、「国宝・金閣寺焼失。放火犯人は寺の青年僧」という衝撃のニュースが世人の耳目を驚かせた。この事件の陰に潜められた若い学僧の悩み――ハンディを背負った宿命の子の、生への消しがたい呪いと、それゆえに金閣の美の魔力に魂を奪われ、ついには幻想と心中するにいたった悲劇……
『関係のないこと』上田岳広
「弁護士に重要なのは切断の感覚や」。先輩の口ぐせ通り、自分と関係のないことには立ち入らず、世間と折り合いをつけてきた僕。だが見ないふりをしてきた「壁」が、いつしか周りに現れて……。空虚さと軽薄さが溢れる都市生活の奥に、ふと心動かされる一瞬を描く芥川賞作家の作品集。
『「AI議員」が誕生する日』髙橋茂
ネット選挙解禁から10年余。SNSやYouTubeの影響力が増す一方、偽情報やデマも拡散する。AIを政治にどう生かすべきか。ネットと選挙、民主主義の健全な在り方を提示する。
『パン屋再襲撃』村上春樹
「もう一度パン屋を襲うのよ」ー堪えがたい空腹の夜、妻は言った。学生時代の襲撃以来、かけられた呪いを解くため、二人は東京の街へ。僕たちはなぜパン屋を再襲撃しなければならなかったのか?そして、あなたは?
『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈
「この夏を西武に捧げる」と宣言する中学二年の成瀬あかり。閉店間近の百貨店に通い、M-1に挑み、坊主頭で入学式に現れる。規格外の主人公から目が離せない宮島未奈の青春小説。圧巻の本屋大賞受賞作です。
『砂糖の世界史』川北稔
茶や綿織物とならぶ「世界商品」砂糖。この、甘くて白くて誰もが好むひとつのモノにスポットをあて、近代以降の世界史の流れをダイナミックに描く。大航海時代、植民地、プランテーション、奴隷制度、三角貿易、産業革命―教科書に出てくる用語が相互につながって、いきいきと動き出すかのよう。
『浮世絵の解剖図鑑』
傑作と呼ばれる葛飾北斎の『富嶽三十六景』から 歌川広重の『東海道五十三次』、通好みの1枚まで 名作浮世絵から、江戸の街と暮らし読み解きます! 浮世絵の中に隠された謎やお江戸の洒落、庶民の知恵、 江戸っ子たちが面白がっていた遊び心を読み解き、浮世絵の本当の楽しみ方を紹介!
『ニュー日本文学史』
土佐日記、方丈記、吾輩は猫である。教科書では退屈だった名作も、実は先人の革新的なチャレンジの産物だった。人気書評家が、古典の「面白がり方」をわかりやすく伝える、文学史のアップデート版。
『ごはんのことばかり100話とちょっと』よしもとばなな
ふつうの家庭料理がいちばんおいしい!日々のごはん、行きつけのお店の味と雰囲気、ごはんを共にする大事な家族や友人とのふれあい……食いしん坊の著者のまるごと食エッセイ。
『思考・論理・分析』波頭亮
本書では思考とは何か。言い換えるなら「ものを考える」という頭脳作業は何をしていることなのか。論理的であるとはどういうことなのか。何をどのように行えば最も効率的に正しい答えを得られるかという「合理的分析プロセス」の具体的作業と有用なテクニックについて解説した。
『「わかる」とはどういうことか』山鳥重
人は、どんなときに「あ、わかった」「わけがわからない」などと感じるのだろうか。また「わかった」途端に快感が生じたりする。そのとき、脳ではなにが起こっているのか―脳の高次機能障害の臨床医である著者が、自身の経験(心像・知識・記憶)を総動員して、ヒトの認識のメカニズムを解き明かす。
『月と散文』又吉直樹
いろんなものが失くなってしまった日常だけれど、窓の外の夜空には月は出ていて、書き掛けの散文だけは確かにあった―― 16万部超のベストセラー『東京百景』から10年。又吉直樹の新作エッセイ集が待望の発売!
『史上最強の哲学入門』飲茶
真理に殉じたソクラテス、近代哲学の父デカルト、神を殺したニーチェ。強者の論を踏み台に、さらなる強者が現れる。哲学者たちの頭脳と頭脳の闘いの歴史を、驚異的な噛み砕き方で紹介。最強の入門書、降臨。
『ハンチバック』市川沙央
井沢釈華の背骨は、右肺を押し潰すかたちで極度に湾曲している。 両親が遺したグループホームの十畳の自室から釈華は、あらゆる言葉を送りだす――。
『汚れちまった悲しみに』中原中也
悲しみのエイリアンのような詩人、中原中也。 中也の存在そのものが悲しみなのでしょうか。 いつの時代も、若者を惹きつけてやまない劇薬のような中也の詩が、いままた、閉塞状況にあるわたしたちの心に忍び寄ります。
『私の孤独な日曜日』月と文社
休日のひとり時間、あなたは何をして過ごしますか。バリスタからイラストレーター、書店店長まで、世代も背景も異なる17人が綴る「孤独な休日」のエッセイ・アンソロジー。誰かの映えない休日に触れると、自分の平凡な一日も味わい深くなる。
『クリエイティブ・マインドセット』デイヴィッド・ケリー
デザイン思考を提唱する世界最高のデザイン会社IDEOと、スタンフォードd.schoolの創設者による一冊。創造性は一部の才能ではなく、誰もが取り戻せる力だと説く。失敗を恐れず試す姿勢が、革新への扉を開く。
『あらゆる場所に花束が……』中原昌也
暗い地下室で拳銃に脅かされながら、絵ハガキを作らされる男。河川敷で、殺人リハーサルを粛々と敢行するジャージ姿の一団。ペニスを露出させ、謎の人物を追う中年ルポライター……。それぞれが複雑に乱舞、絡み合いながら、前代未聞、仰天の結末へと突っ走る。異才が放つ、三島賞受賞の超問題作。
『考察する若者たち』三宅香帆
映画やドラマ、漫画の解釈を解説する考察記事・動画が流行している。昭和・平成は作品が「批評」されたが、令和は解釈の“正解”を当てにいく「考察」が人気だ。背景には、若者を中心に、ただ作品を楽しむだけではなく、考察して“答え”を得ることで「報われたい」という思考がある。
『どこでもいいからどこかへ行きたい』Pha
家にいるのが嫌になったら、突発的に旅に出る。カプセルホテル、サウナ、ネットカフェ、泊まる場所はどこでもいい。名物は食べない、景色も見ない。大事なのは日常から距離をとること。生き方をラクにする移動のススメ。
『自分の小さな「箱」から脱出する方法』アービンジャー・インスティチュート
Google、Apple、Microsoft……数々の有名企業が研修に採用してきたのには理由がある。 部署間の対立や、非協力的な職場、パワハラがなぜ起きるのかまで、すべての原因に「箱」があるとしたら――。 あらゆる人間関係の問題を解きほぐす、完全回答。
『論語と算盤』渋沢栄一
日本資本主義の父・渋沢栄一が、道徳(論語)と利益追求(算盤)は矛盾しないと説いた講演録。私利ではなく公益に資する経済を目指す姿勢は、百年を経てもなお色あせない。近江商人的な倫理を近代企業に接続した原点の一冊。
『動物化するポストモダン』東浩紀
物語からデータベースへ。オタクたちの消費行動の変化が社会に与える大きな影響とは? 2000年代以降の批評を決定づけた、伝説的日本文化論。
『くっすん大黒』町田康
三年前、ふと働くのが嫌になって仕事を辞め、毎日酒を飲んでぶらぶらしていたら妻が家を出て行った。誰もいない部屋に転がる不愉快きわまりない金属の大黒、今日こそ捨ててこます―日本にパンクを実在させた町田康が文学の新世紀を切り拓き、作家としても熱狂的な支持を得た鮮烈のデビュー作。
『これが生活なのかしらん』小原晩
自費出版作品としては異例の売れ行きを記録した 『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』の小原晩、書き下ろし最新作! まぶしいほどまっすぐで、愛おしい。ままならない生活をめぐる38編のエッセイ。
『リクルートのすごい構“創”力』杉田浩章
「リボンモデル」「不の発見」「価値マネ」「ぐるぐる図」「価値KPI」「型化」…… 次々と新しい事業を生み出す「リクルート式」を、 元BCG日本代表・杉田氏が徹底分析。
『限界OLクソ短歌』埃
いいですよ! なんでもやってやりますよ! 心は殺しておきましたんで! 殺意とときめきに満ちた高火力絶叫短歌集。
『天地明察』冲方丁
四代将軍家綱の治世、ずれの生じた暦を改める大事業が立ち上がる。日本独自の暦づくりに人生を懸けた男の挑戦を、成長物語として瑞々しく描く。第7回本屋大賞を受賞した、冲方丁の爽やかな時代小説。
『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々..
『死んでしまう系のぼくらに』最果タヒ
ネット世代の詩人・最果タヒが綴る、表現の新次元。生きづらさや孤独をまっすぐな言葉で射抜きながら、どこか救いへと開かれていく。若い世代の圧倒的な支持を集めた、現代詩の風景を塗り替えた一冊。
『やっぱり食べにいこう』原田マハ
ルーアンのチーズ、ゲルニカのタパス、ロンドンの豚骨ラーメン―― 人気作家のパワーの源泉「忘れられない一品」、 取材先で出会った「思い出の一品」を綴るグルメエッセイ!
『サラダ記念日』俵万智
「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日――“与謝野晶子以来の天才歌人”による、空前絶後のベストセラー歌集。
『利休にたずねよ』山本兼一
おのれの美学だけで秀吉に対峙し、天下一の茶頭に昇りつめた千利休。研ぎ澄まされた感性と艶やかな人生の源にあったものとは。また、利休の「茶の道」を異界へと導いた、若き日の恋とは…。 第140回直木賞受賞作。解説は作家の宮部みゆき氏。
『家康、江戸を建てる』門井慶喜
秀吉から関東への国替えを命じられた家康。湿地ばかりの江戸の土地を託され、日本史上最大のプロジェクトに挑む。利根川の治水、金貨の鋳造。職人たちの心情を丁寧に描きながら、 立体的に江戸がつくられてゆく様を、 感じさせてくれる。
『バラバラな世界で共に生きる リチャード・ローティの哲学』朱喜哲
価値観がバラバラに割れた世界で、それでも他者と共に生きるには? アメリカの哲学者リチャード・ローティの思想を手がかりに、正しさを押しつけ合わずに連帯する道を探る。対立に疲れた現代への処方箋。
『花宵道中』宮木あや子
誰かに惚れる弱さなど、とっくに捨てた筈だった。あの日、あんたに逢うまでは――初めて愛した男の前で客に抱かれる朝霧、思い人を胸に初見世の夜を過ごす茜、弟へ禁忌の恋心を秘める霧里、美貌を持てあまし姉女郎に欲情する緑……儚く残酷な宿命の中で、自分の道に花咲かせ散っていった遊女たち。
『女おとな旅ノート』堀川波
アパルトマンで自炊して、夜はのんびりフェイスパック。相棒には気心知れた女友だちを選び、財布は共有…。人気イラストレーターが結婚後も家族を置いて続ける旅のノウハウを紹介。女おとな旅ならではのトキメキが詰まった一冊。
『火花』又吉直樹
売れない芸人の徳永は、天才肌の先輩芸人・神谷と出会い、師と仰ぐ。 神谷の伝記を書くことを乞われ、共に過ごす時間が増えるが、やがて二人は別の道を歩むことになる。 笑いとは何か、人間とは何かを描ききったデビュー小説。
『君たちの日本国憲法』池上彰
政治や社会のさまざまな場面で焦点となる「日本国憲法」。"憲法改正"や"立憲主義"と聞くけど正直なところ、ピンとこない──。そんなあなたに! 現行憲法の特徴や成り立ち、法律との違い、国民の権利と義務、どれほど私たちの生活と関係しているかなどを池上彰が事例を交えて解説する。
『半導体戦争』クリス・ミラー
半導体をめぐる技術の仕組みから国家間の思惑まで網羅的に解説。「計算能力」をどう活かすかが国家の命運を左右する時代。日本復活の目はあるのか。地経学を読み解く一冊。
『映画を撮りながら考えたこと』是枝裕和
「なぜ撮るのか」という根本的な問いに悩み続けてきた是枝裕和。作品づくりの現場で考えたことを、誠実な言葉で綴る。ものを作る仕事に携わるすべての人へ、迷いながら進むことの意味を静かに手渡してくれる一冊。
『戦いの音楽史』みの
ブルースからロック、ヒップホップまで。音楽の歴史は、抑圧された人々の抵抗と表現の歴史でもあった。ミュージシャンでもある著者が、名曲の背後にある社会の戦いを熱く語る、音楽好き必読の一冊。
『地政学だけではわからない シン・国際関係論』天野修司
国際社会での緊張が急速に高まっており、近い将来、「日本も戦争に巻き込まれてしまうのではないか……?」と不安に思っている方もいるでしょう。 世界は、これから、どうなっていくのか。 そのような疑問に答えを出すことができるのが、「国際関係論」なのです。
『蛇を踏む』川上弘美
藪で蛇を踏むと、蛇は女になり「あなたのお母さんよ」と部屋で料理を作って待っていた――。若い女性の自立と孤独を幻想的に描く川上弘美の芥川賞受賞作。
『美しいからだよ』水沢なお
すべてのものは透明になるというのなら、ダイヤになったあなたを、通りすがりの取るに足らない、知らない誰かにあげてしまいたかった。 あなたを誰かにあげたかったあなたを誰かのものにしてあげたかった。
『高野聖』泉鏡花
飛騨から信州へと向かう僧が、危険な旧道を経てようやくたどり着いた山中の一軒家。家の婦人に一夜の宿を請うが、彼女には恐ろしい秘密が。耽美な魅力に溢れる表題作など5編を収録。文字が読みやすい改版。